白河駅夜景


ここ福島県白河市には、「白河の関跡」というところがあります。
2004年に北海道の 駒大苫小牧高校が初優勝するまで、
高校野球の優勝旗は、「未だ白河の関を超えられない」と、
世間の声は言っていました。
それは、もともと東北地方と 北海道を合わせて、
白河以北と表現されていた事に基づいています。
その昔、東北地方への関所が ここ白河にあったのです。
関所と言うと、水戸黄門のドラマのように
大きな門があって、役人が通行手形を調べている情景を思い浮かべますね。
ところが、この「白河の関」はもっともっと昔、西暦700年頃の話であって
しかも、文献や発掘によって ここにあったのではないか?と
推測されているのです。
最初に、それを調べて発表したのは 
寛政の改革でお馴染み、白河藩主であった松平定信だそうです。

その白河藩小峰城の城下町に、白河駅はあります。
白河駅は福島県中通り南部に位置する白河市の中心駅で、
東北新幹線開業前までは特急ひばりや急行列車の停車する駅でした。
東北新幹線開業後は隣にある磐城西郷駅が
新白河駅に改称して東北新幹線の駅となり
白河駅は地味な存在になってしまいました。
日本中どこでもそうですが、ここ白河も
大きなショッピングモールが国道を挟んで2つもあり
もっぱら人の流れは そちらに集中しています。

しかし、白河駅周辺の街並みは城下町の風情を残し、
昔ながらの佇まいの駅舎と相まって
やたら旅情を刺激します。

そんなイケテル白河駅の駅前広場が イルミネーションで飾られ、
冬場の凍てつく空気を、そこだけほんのりさせていますよ。

そして、間接照明でライトアップされた ノスタルジックな駅舎・・・・。
夕方、西陽に照らされ 赤く染まる時間帯も良いんです。
遅くまで遊びすぎた子供のような、
キュンな気持ちにさせられます。