上海からの祈り


東日本大震災について、中国でも大きく取り上げられています。
その惨状を伝えるニュースもですが
自国の防災意識を高めようという報道が多いようです。
そして、一般的にはかなり同情的で
「四川大地震の時は、日本人が助けてくれた」
という言葉が募金箱の傍に書かれています。
上海のホテルのロビーにあった、フリーの情報誌の表紙です。

香港フェニックステレビの日本駐在員・李淼さんは
ツイッターで次のようにつぶやいています。
☆四川大地震では多くの日本人が街頭での募金活動に参加してくれた。
レストランやコンビニ、どこにいっても募金箱があった。
日本の救援隊はすぐに出動するため、(中国政府の許可が得られるまで)、
一晩、成田空港で待ち続けていた。
そして、政府のチャーター機で四川省成都市に物資を送ってくれている。
同行した唯一の中国記者として、この支援が事実だったと保証する。


それから、これだけの大地震にあっても
混乱なく秩序を守っていたことに対して
中国でもかなり評価されているようです。
以下のツイートが2万回もリツートされています。
☆(地震の後、)数百人が広場に避難したが、
その間、誰一人としてタバコを吸わなかった。
かけつけてきた人間が毛布やお湯、ビスケットを配っている。
男性はみな女性を助け、ビルまで戻っては物をとってきてあげている。
3時間後、避難していた人は解散した。恐ろしいことに地面にはゴミ一つ落ちていない。

上海万博をきっかけに、中国市民のマナー向上対策を
国策としてやってきたとはいえ、
まだまだ、ポイ捨てや割り込みは日常茶飯事ですから
日本人の所作は、驚嘆に値するようですよ。
反日感情が根強いと、言われていますが
市民レベルの付き合いや助け合いで、
友好な関係になっていけると良いですね。