鴨汁蕎麦


今、ラーメンの世界では 第3次つけ麺ブームだそうです。
つけ麺の定義とは??  wikipediaによると
「茹で上げた麺を冷水で締めてから皿やざるに盛り、
別の器についだ熱い(もしくは冷たい)スープに
一口分ずつ漬けながらざる蕎麦のように食べる」
と、あります。
そして、その発祥は昭和30年とされているようです。
しかし、蕎麦の世界では同じような食べ方が
数百年前の昔から、連綿と受け継がれているんですね。
その一つが、この鴨汁蕎麦です。

JR白河駅前の「第一藤駒」で頂きました。
ネギが嫌いな人だったら、気絶しそうなくらい
ドゥルンドゥルンな白ネギがたっぷり入っていますよ。
漬け汁は、濃い口醤油系の甘辛いタイプ。
そして、そこにはギラギラと脂の輪が出来ているでしょう?

その出所は、この重厚な鴨肉です。
体を温めるねぎがたっぷり。。。
そして、エネルギッシュな鴨がガッツリ。。。
北国の、先人の知恵でしょうね。
見るからに暖まりそうでしょう?

薬味として、小口切りのねぎ。
そして三つ葉。さらに、わさびと柚子皮。
薬味の力で、荒削りな漬け汁が
上品な風味に変わります。
そして、蕎麦は盛り蕎麦。

蕎麦が温かいままだと、あっという間に伸びてしまう。
蕎麦のコシと、滑らかさをキープするためには
茹で上がった蕎麦を、一旦冷水で冷やし
蕎麦に熱を加える工程を終わらせる。
そうすることで、最後まで
蕎麦本来の風味と喉越しが味わえるというわけです。

それでも、大将によると
「蕎麦は茹で上がりがピーク。
後は秒単位で死んでいく。」
したがって、味わいながらも
さっさと食べるほうが良いそうです。
「途中で写真撮ったりは もってのほか!」
「はい!では一気に平らげます!」