日本中がマチオモイの春


各地のクリエーターが、自分の思いのある「町」を
冊子や映像で紹介する展覧会。。。
「私のマチオモイ帖」というイベントが全国規模で開催されています。

四国では、高松で開催されているというので
覗きに行って来ましたよ。
以下は、ホームページの中の紹介文をお借りします。
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私たちは今、家族や友だち、地域とのつながりなど、
自分を育んできた大切なものをあらためて見つめ直しています。
それは3.11 の震災をきっかけに、
日本に暮らすひとりひとりの心の中に生まれた素直な気持ちです。
はじまりは瀬戸内海の小さな島の町を紹介する一冊の帳面。
ひとりの女性クリエイターが今の自分を育ててくれたの町を、
自分の目線で、自分の言葉で伝えた小さな冊子を作りました。
それを見た町の人々は、
はじめて紹介された自分たちの暮らす町の昔話を楽しそうに話したり、
町を訪れた観光客はそこに載っている場所を訪ねたり、
やさしい波紋を町に広げたのです。
この営みは、2011年「クリエイターが社会に対してできること」をテーマにした
大阪の展覧会で、34組のクリエイターが参加するかたちで発表され
関西を中心に反響を呼びました。

マチオモイ帖は、日本全国のデザイナー、写真家、
イラストレーター、映像作家、コピーライター、
編集者などのクリエイターが、
自分にとって大切な町、ふるさとの町、
学生時代を過ごした町や、今暮らす町など、
日本各地に眠る無数の価値を、
それぞれの思いと共に小冊子や映像にして紹介するものです。
そして多くの人たちの人や地域や社会に対しての思いと重なり合い、
ゆるやかであたたかい共感の輪が広がり続けています。
ガイドブックにも載っていない町や、知らなかった町が、
自分だけの視点で紹介されることで、
今まで見たこともない景色や、新しい日本が見えてくるかもしれません。
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ここ高松会場でも、多くのクリエーターが
あちこちの町を、様々な手法で紹介しています。
地元四国ならではの、よく聞く地名ばかり。。。
次々と手にとって、見て回りました。
そして、感じたことは、
地名は知っていても、その中身はあまりにも知らないことばかり。。。。
そこで育った人、暮らした人が、
独特の目線で地元を明らかにしているんです。
その事柄も、そして見せ方も、さすがに最前線で活躍する
クリエーターの技だなあと感じましたよ。

さて、それらの展示の中には、
我らが地元の「いよみしま帖」もあります。
伊予三島出身のパッケージデザイナーの「塩田愛」さんの作品です。
伊予三島に残る手漉き和紙を紹介しています。
実際に、手漉き職人を取材して、
その時、匠の技を画像に収め、
その写真を、紅白の水引で綴じてあります。
連続した静止画を、ペラペラめくる事によって
パラパラ漫画の要領で、手漉きが動画のように見られる工夫をしています。

そして、最後の方には、実際に漉いて出来た和紙が
数枚綴じられているんですよ。
表紙の「紙すき」の文字は、「紙漉き」と、「紙好き」を
表しているように感じました。
私事ではありますが、途中の製紙工場のシルエットの写真は、
なんと!わたくしの撮った写真を使って頂いております。
お時間がありましたら、是非高松会場に足を運んでくださいませ。
マチオモイ帖のサイトはこちらです。
http://machiomoi.net/