アルコエイトテクニカ


 

 

 

我が家にある、70台ほどのノスタルジックカメラ。

その中の一つをご紹介しましょう。

 

昭和33年に発売された、8mmカメラ。

アルコというメーカーです。

 

JAM_9976

ずっしり重いカメラです。

家のヘルスメーターで測ってみたら1.5kgありました。

 

長時間撮るには腕力が要りますね。

 

 

JAM_9965

動力はゼンマイ。

このように、ハンドルを回してネジをチャージします。

 

覗いて、レバーを押せばゼンマイの力で

フィルムが送られて、撮影が出来るという仕組み。

 

 

JAM_9962

 

ここが、フィルムを装填する部屋です。

 

今では、海外から取り寄せないと

8mmフィルムは手に入りません。

 

JAM_9971

 

このカメラの特徴は、何と言ってもこのレンズシステム。

 

全部で6本のレンズが、装着されています。

ターレットを回すと使用するレンズを

切り替えられるようになっています。

 

今ならズームレンズで、広角から望遠までカバーできますが、

このカメラは広角、標準、望遠の、

3本の単焦点レンズを切り替えて撮影します。

 

それぞれに、ビューレンズが備わっていて、

ちょうど2眼レフのように、

撮影用レンズと、ファインダー用レンズが有るというわけです。

 

 

JAM_9972

カメラ上部には、セコニック製の露出計が

内蔵されています。

しかしこれは、読み取りだけで、

露出のセッティングは手動です。

 

このカメラには、開角度調節レバーがあって、

フェードインや、フェードアウトも手動で出来ます。

 

また、フィルムを手動で逆回転出来るので、

オーバーラップ撮影も出来ますよ。

 

 

JAM_9968

 

発売価格が78000円。

当時の所得から換算すると、

今なら、自家用車買うくらいじゃないでしょうか。