アメダス


 

 

「五月晴れ」という言葉もあれば、

「五月雨」という言葉もある。

 

5月の空模様は、いとをかし。

 

空模様と言えば、天気予報の中で

「アメダス」の情報について報じられることがありますね。

アメダス(AMeDAS , Automated Meteorological

Data Acquisition System)とは、

日本国内約1300か所の気象観測所で構成される、

気象庁の無人観測施設である「地域気象観測システム」の通称です。

じゃあ、近所ならどこにあるんでしょう?

 

 

それは、富郷町下長瀬にある真観寺というお寺の境内にありますよ。

金砂湖の上流、長瀬橋を渡ったところにそのお寺はあります。

今でこそ、アメダスの観測ポイントとして

日本中のネットワークに組み込まれ

自動で通信していますが、

それまでは、このお寺の住職さんが

百葉箱を、日々観察、記録して手動で連絡していたそうですよ。

 

 

高さは、1mちょっと。

本体は、上部の円筒形のもので

下は、スタンドになっています。

本体からは、通信用のケーブルが出ています。

 

 

円筒部の内径が20cm。

内部に、ごみが入らないための網がありますね。

ここに降った雨の量を測って、通信するようになっています。

 

 

本体の側面に、銘板が付いています。

名称は、「転倒ます型雨量計」

いったいどういう仕組みなのか・・・?

上部に降り注いだ雨は、

漏斗を通って下の「転倒ます」に流れ込みます。

 

「転倒ます」は、その名の通りシーソーのようになっていて

一定量溜まると、獅子おどしの様に排水される仕組みです。

シーソーが1回動くごとに、

電気が一回流れてパルスとして検出されるようになっています。

一回の排水が0.5mm。

1時間の間に、100パルスあったとすると

その時間雨量は50mmになると言うわけです。

今度、天気予報でアメダスの情報が流れたら、

富郷のお寺の境内で、メカニックな獅子おどしが

信号を発信しているんだなあ、と

思い出してみてください。