旅の出会いと別れ


 

先日、ホテルのテラスで、

日の出の写真を撮っていた時のこと。。。

 

JAM_7105

その日は、抜群の晴天で、

しかも日が昇るその位置に、面白い雲があり、

良い表情を見せてくれる予感がしていた。

 

 

まさに今、日が昇ろうというその時に、

隣に、人の気配がする。

 

 

JAM_7143

ファインダーから目を離して、そちらを見ると

若い女性が、同じように朝日を撮り始めていた。

 

ふと見ると、ノスタルジックな、

洒落たカメラを使っている。

 

 

JAM_7144

日の出も気になるけど

そのノスタルジックなカメラが気になる。

 

横目で確認すると、ヤシカのカメラで、

確か、エレクトロ35GSNと言うやつ。

 

 

 

JAM_7147

昭和41年に発売され、爆発的に売れた。

一番の特徴は、f:1.7という明るいレンズ。

そして、Cdsを使った連動露出計。

ボディーは、

今の1眼レフ並の大きさです。

 

JAM_7150

こいつを、2~3段絞ったら、

かなり鋭い描写をするはず。

 

ただ、この頃はまだレンズコーティングされてなく

太陽に向かって撮ると、

かなりフレアが出そう。

 

しかし、それもまた味わいとなる確率が高い。

 

 

JAM_7152

 

そんなことを考えつつも、

日の出とともに、ガンガンシャッターを切りました。

予想通り、素晴らしい表情を繰り広げてくれます。

もう、ファインダーから目を離す暇はない。

 

 

気がつくと、太陽の角度もすっかり上がり、

いつの間にやら、女性もノスタルジックカメラも、

忽然と姿を消していた。

 

あのカメラをどのように使いこなしているのか、

ちょっと聞いてみたかったなぁ…

と、思ったのであった。