てんやわんやの善助餅


 

南予のお土産にいただきました「善助餅」

ちょっと昔は、よくCMでその名を聞いていた。

 

 

「てんやわんやの善助餅」。。。。

そのキャッチフレーズの所以を紐解いてみましょう。

それは、小説家で演出家の獅子文六が書いた

「てんわやんわ」という小説から来ているんですね。

その小説に登場する、越智善助という人物が

この餅をなんと!51個食べたという話。。。。

 

 

そこの言い回しがこんな感じ。

越智善助が食いたる餅の数五十個。

おまけ納めにもう一個。

全く開いた口がふさがらぬとはこのことなり。

 

獅子文六は、明治26年の生まれ。

戦争により、北宇和郡津島町に疎開し、

その頃のことを書いたのが「てんやわんや」

越智善助という人も実在の人らしいですね。

その当時は、名も無き普通の餅でしたが

この小説に取り上げられてことを期に

善助餅と名づけて、名物となったわけです。

 

 

きめの細かい薄い餅にくるまれた

上品な甘さの粒あん。

許されるなら、五十個ほど食べてみたいものです。