ウエスターシックス オートロール。


 

 

西田光学というメーカーから出ていたカメラです。

「ウエスターシックス・オートロール」

昭和31年の発売です。

 

 

もともと、このメーカーはシャッターを専門に作っていて

小規模なカメラメーカーに卸していました。

大手メーカーは、自社ブランドのシャッターを持っていましたが

中小のメーカーは、サードパーティーの

シャッターを組み込んでいた時代です。
フィルムのサイズは、俗に「ブローニー版」と言いますが

ネガのサイズが6cmX6cmです。

 

当時は焼き増しのコストが高かったので

密着でも鑑賞できるこのサイズが流行したようです。

 

 

レンズボードは、ボディーから伸びた斜めの

たすきで保持されていますが

このたすきを折りたたむと、レンズはボディーに格納されます。

格納状態から、スプリングの力を利用して

スタンバイする事から、このようなカメラを

スプリングカメラと分類しています。

 

 

レンズを格納したら、こんなにコンパクトになりますよ。

この後、1眼レフが登場したことと、

35mmフィルムの性能も向上して

スプリングカメラは姿を消していきます。

 

若い女子に人気のHOLGAというカメラ・・・。

よく、雑貨屋さんに並んでいますが。。。。

 

あのカメラと、フィルムサイズが同じです。

あのトイカメラが人気のお陰で、

こんなに古いブローニー版も現役で使えると言う訳です。