大内宿


 

福島県の南会津地方の山中に、

まるで、タイムスリップしたような

茅葺き家の立ち並ぶ集落があります。

 

それは、その昔会津と江戸を結んだ街道沿いに出来た

大内宿という、宿場町の街並みです。

 

江戸時代に、会津西街道として開かれ

参勤交代や、物流に使われたそうです。

 

 

会津若松城から、江戸までは

その当時、5泊6日の旅だったそうですよ。

その後、参勤交代のルートは、

脇道を通ることが禁じられ、

白河街道を通るようになり、

もっぱら庶民の物流に使われるようになったんです。

 

 

 

 

 

 

その後この辺りが、日光地震という大地震に襲われ

堰き止め湖により、通行止めになってしまいます。

代わりに作った、会津中街道に物流もシフトしてしまい

このルートは、それほど栄えなかったようですよ。

 

 

しかし、そのおかげで、現在のような姿が

荒れることなく残ったとも言えるのではないでしょうか?
宿場町ではありましたが、

住民は半農半宿の暮らしだったようです。

つまり、宿場として成り立たなくても

農業で食べていけるので、

宿場の形態を保ったまま、

農家として住み続けられたのでしょうね。

 

昭和になって、重要伝統的建造物群保存地区に指定され

既に、トタン葺きが進もうとしていたところを

茅葺きに戻したんだそうです。

 

今では、すっかり観光地になり

駐車場も広く作られて

観光バスが、ひっきりなしにやってきています。

 

ここの名物は、ネギで食べる蕎麦。

一本のネギを、箸替わりにして蕎麦をすするというもの。。。

時折、旅番組でも紹介されていますね。

宿場全体が、眺められる山手へ登ってみました。

 

 

こうして見ると、まるで時代劇のセットのようです。

歩く人と比べると、屋根の大きさがよくわかりますね。

今では、年間100万人の観光客が訪れるそうです。

街道が出来た頃、まさかこれほど栄えるとは

想像すらしなかったでしょうね^^