日本最古の自動販売機?


 

伊吹島で、とんでもないものを発見しましたよ。

 

 

アチラコチラに散らばった、鑑賞スポットを

迷路のように歩いていくと、

島のボランティアが、休憩所を準備してくれています。

そこでは、冷たいお茶が無料で用意されていて

試食のイリコなども用意されているんですよ。

 

今年の夏は、特に暑かったので

見物客には、きっと重宝されたでしょうね^^

その休憩所で、得体のしれない木箱が有ったんです。

 

その箱の、横に描かれた文字を見て下さい。

「衛生的、おいしい、飲料水」と書かれています。

その横には「一銭イレテ」「一寸一パイ」と書かれています。

なんとこれ、飲料水の自動販売機なんです。

一銭入れると、一定の量の水が出る仕組み。

 

箱の裏ぶたを開けて、中を見てみると、

時計のような精密機械が内蔵されています。

一銭の入ってくる場所があって、

ベルがあって、蛇口につながる所に

バルブを調整する仕組みもあります。

もちろん、実際にはもう動きませんが、

いや、少々いじくれば、動きそうな感じ・・・・。

 

銘板が残っているので、解読してみましょう。

新案特許の文字の下は、届け出番号が書かれています。

「看板兼用個体・液体自動販売機」

「写真回転機及び信号機」

「遠藤美章商会」

 

そこの店の人の話によると、

戦前の物だそうですよ。

確かに、島では飲料水は貴重でしょう。

有料で売られていても、不思議では無いのかも知れません。

それにしても、これは値打ちものですよね。

文化財としての価値があるんじゃないでしょうか?