どんぐりコーヒーを淹れてみる


 

コスモステレビのアウトドア番組、

「Let’s Enjoy!」の16,17話の収録です。

 

今回のテーマは、「どんぐりを食べよう」

どんぐりって食べられるの?

私もこの撮影で、みんなと一緒に学びます。

 

殆どのどんぐりは、かなりアクが強く、

よっぽどアク抜きをしないと食べられない。

 

しかし、「マテバシイ」という種類だけは、

アク抜きなしに、食べられるそうなんですよ。

 

この写真に写っている、濃い緑の木が

その「マテバシイ」の樹です。

 

本来、九州から沖縄に生息していて、

今は、緑地帯や街路樹として、

広く植栽されているそうです。

 

つまり、四国などでは山や森ではなく、

公園などを探すほうが良いようです。

 

マテバの名前の由来は、葉がマテ貝に似ているから。

よく見るシイの樹に比べると

葉の色が濃く分厚い感じ。

 

 

どんぐりは、ちょっと長くて艶がある。

こんがり、栗のような茶色です。

 

 

さて、今日はどんぐりコーヒーに絞ってお話しましょう。

 

先ず、このマテバシイのどんぐりの殻をむきます。

プライヤやペンチなどで、縦に挟んで殻を割る。

 

こうすると、簡単に殻が割れます。

そして、中身を取り出して、薄皮をむきます。

 

皮を剥いたどんぐりを、

普段、コーヒー豆を煎っている焙煎網に、

どんぐりを入れて、煎りますよ。

 

しっかり、コーヒー色になるまで煎れ!という指命なので、

延々煎り続けること約40分。

 

コーヒー豆の倍の時間かかりました。

なかなか香ばしい香りですよ。

 

さて次は、ミルで挽きます。

これが中々の硬さ。

大きい粒は、ペンチで割りながらグラインドしました。

 

挽けたどんぐりを、お茶パックに入れます。

コーヒーの用に、ドリップしただけでは

味が出ないそうなんです。

 

お茶パックにいれたどんぐりを、

やかんに入れ、しばらく煮出すのです。

 

吹きこぼれないように火加減を調整しながら、

気長く煮出します。

 

時々味見をしましたが、

香りは有っても、味は薄い。

 

結局、15分位煮出しました。

 

はい、これがどんぐりコーヒー。

香り豊かで、かなり深い味わい。

 

コーヒーというよりは、濃い焙じ茶のよう。

コーヒーの代わりというのではなく、

飲み物として、ちゃんと美味しいですよ。

 

さあ、まだまだどんぐり炊き込みご飯や、

どんぐりクッキーと、撮影は続くのでありました。