マハラジャが造った天文台


 

先日、アウトドア情報番組「Let’s Enjoy!」の収録で、

星空観測をして以来、やたら夜空が気になるこの頃です。

天体観測は、奥が深いなぁ。。。

 

 

以前、仕事でインドへ行ったときに見学した、

古い天文台をご紹介しましょう。

 

ジャイプールという街の中心部に

まるでモダンアートかと見まがうような

不思議な庭園があります。

 

 

それは「ジャンタル・マンタル」と呼ばれるところで、

1700年台にマハラジャによって作られた天文台です。

280年経った今でも、

観測は続けられているというからすごいですね。

上の写真は「クラーンティ・ヤントラ」と言って、

観測の基本となる天体の緯度と経度を調べるものです。

 

そしてこれは、「ナリ・ヴァラヤ・ヤントラ」

春分と秋分、夏至と冬至を計測するための計測義。

真ん中の軸の陰で、時刻を知ることも出来ます。

 

この巨大なモニュメントのようなものは、

「サラーム・ヤントラ」

高さは27,4mもありますよ。

2秒刻みで正確な時間を刻んでいるそうです。

この階段の傾斜は、まっすぐ北極星に向かっています。

まるで滑り台のような建造物は

「ラグ・サムラート・ヤントラ」

これも日時計で、正確に2秒単位で時間がわかります。

その他に、「ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ」と言って

12星座を観測する建造物が、

それぞれの星座ごとに、12個並んでいます。

 

どれもこれも、まるでモダンアートのようでしょう?

その当時、ジャイプールの街を建設した

マハラジャが天文マニアだったことから

このような計測器を作ったそうです。

このジャイプールには、この時代の史跡が

数多く残されています。