コンドーム・レストラン


さて、いよいよ今回のタイ出張も
最終章を迎えようとしています。
こちらに赴任している友人や、出張中の仲間が
あれやこれやと趣向を凝らしたところへ
案内してくれるおかげで、短い期間であるにも関わらず
大変内容の濃い、タイ出張となりました。
今夜ご紹介するお店は、すごく奇抜なお店です。
何せ、店内の装飾がすべて、コンドームで作られているのです。

これはまた、奇をてらった怪しいお店かとお思いでしょうが、さにあらず。。。。。
ここタイも含めて、東南アジアは ゴムの木が多く育っています。
そして、コンドームの原料は、ここで生産されるゴムなのです。
この画期的発明である避妊具の、社会への貢献を称える展示をしながら
エイズ撲滅や、中絶に関する問題提起を訴える意味合いのあるお店です。
そうは言っても、店内には洒落を含んだ飾り付けも多く
そういうノリに慣れている、白人がお客の大半を占めています。
私を含む、多くの日本人あるいは東洋人は
どうも、そういう問題・・というか、コンドームという言葉に対して
後ろめたさや、わいせつなイメージを持ちがちです。
しかし、このレストランの 華やかさと洒落た雰囲気は
そんな暗いイメージは、まったく感じられません。
そうです!レストランなんです。

今回注文したのは、
毎度おなじみ、ガイヤーン(炭火焼き鳥)
甘口チキンカレー。白身魚フライ。
エビと米粉パスタのサラダ。そして、蒸したもち米。

中でも、このチキンカレーは絶品です!
何ともフルーティーな奥ゆかしい甘みのあるカレーで
おまけにジャガイモがほっこり入っているので
まるで日本家庭の典型的カレーに非常に近いものがあります。
ちょっと、注文しすぎでした。。今回初めて、完食できません。

ここも、冷房はなく 扇風機だけ。
でも、「マウンテンミスト」と名付けられた
細かな霧が、扇風機の風と共に飛んできて
体感温度はグンと下がります。

店のコンセプトが、怪しいものではないことは
この店の繁盛ぶりでわかるでしょう。
女性だけのグループもたくさん居ます。
世界には、私のものさしで計れないものが、まだまだ沢山あるようです。