ガラスの森美術館


「箱根・彫刻の森」を後にした我々は、
箱根登山鉄道と、ケーブルカーと、ロープウェイと、
路線バスを乗り継いで、さらに歩いて、
へとへとになって、「ガラスの森美術館」へとやって来ました。

ここは、緑豊かな箱根仙石原にある、
日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。
美術館の中は、写真撮影が出来ず
ご紹介するわけにはいきませんが、
敷地の真ん中の池を中心に、
ヨーロピアンな建物と庭園だけでも
十分、見応えがありますよ。

ヴェネチア共和国のガラス職人は、その昔
「ガラス製造業者および工人・助手、家族等のすべてをムラノ島に移住させ、
島外に脱出する者には死罪を課す」という強力な保護政策により、
リアルト島の隣のムラノ島へと移ります。
そして今日に至るまで、ムラノ島はヴェネチアン・グラスの中心地であり、
ムラノ島の人々は、ヴェネチアン・グラスと運命を共にしてきました。

その、ムラノ島の風景を再現しているのでしょう。
敷地内にある、カフェテラツァでは
生演奏のカンツォーネが流れています。
そしてもちろん、本格的イタリアンをいただくことができます。

写真に収めることは出来ませんでしたが、
ヨーロッパの古いレースと、レースグラスの展示も
見応えがありました。
レースって、いわゆる洋服の端っこのフリフリだと思ったら
えらい奥が深くて、目から鱗状態です。

ヴェネチアグラス以外に、現代ガラスアートの展示もされています。
庭園から建物、そして庭園と
室内外をゆっくり散歩しながら
展示を見て歩けるようになっています。

ここの庭園の素晴らしいところは、
遥か彼方の山々も、借景として取り入れ
まるで、見えるところすべてが一体に感じられるように
綿密な設計がされているところです。

どうです?
写真で見ても、一体化されているでしょう?
こちらの建物は・・・・・
 

せせらぎのほとりにある森の小さな水車小屋。
木製のからくり人形が、のどかな時を刻みます。
自然の美味しい贈り物、フルーツジャムとカナダ産メープルのお店です。
この建物も、遥か彼方の山々と 違和感なく一体化しています。