小さな世界へようこそ


高松市美術館で、「小さな世界へようこそ」という、
5人のアーチストの作品展が開催されています。

展示会場は、写真撮影禁止だったので
作品をご紹介できないのが残念です。
なかなか見応えのある展示ですよ。
チャンスがあれば是非覗いてみてください。
この5人展の中のひとり、照屋勇賢さんの作品を
以前記録したのを思い出したので探しだしてみました。
もう、3年以上前のことです。
六本木の森美術館で、それは展示されていました。
もちろん、写真撮影許可をもらって撮ったんですよ。

エルメスの紙袋が、樹木の形に切り抜かれています。
幹の部分と、葉の部分を切り抜いているんですよ。
そして、腰をかがめて袋の中を覗くと・・・・・

その切り取った幹と葉を組み合わせた木立が、
袋の中に立っているんです。
切り抜かれた部分から、光が入って、
その木立を照らしています。
ミニチュアのジオラマのようでしょう?

次は、おなじみマクドナルドの紙袋。
これも、同じように幹の部分と葉の部分が
別々に切り抜かれています。
そして、中を覗くと・・・・

幹の部分は、Mのマークの黄色い色。
葉の部分には、「早めにおめしあがりください」の文字。
そして、上の穴からは光が射している。。。。
どうも、この風景には風刺が感じられると思いませんか?

この袋も、マクドナルドのものですね。
何かのフェアに使われたものでしょうか?
ドナルドは、ズタズタに切り取られて・・・・

やはり樹木になっています。
そして、ぽっかり開いた穴から
たっぷり光を浴びている。
消費文化に、自然が犠牲になっている
そんな風刺があるような気がするんですが、
皆様はいかがお感じでしょうか?
是非、高松市美術館で現物を御覧ください。