おといこさん


今朝の、通勤時の風景。。。。
前方の山が白くなっています。
ちょうど正面の、朝日のあたっている山が豊受山(1247m)
お年寄りは、「おといこさん」と呼びます。

「おといこさん」と親しみを込めているようですが
山の呼び名に、愛称を付けるというのは
それだけ生活に馴染んでいるからでしょう。
例えば今日のような 冬のスタートは
「おといこさん」が白くなることから始まります。
「寒い思たら、おといこさんが白なっとらい」
こんなセリフが飛び交う昨日・今日です。
この白いのは、実は雪ではなく「霧氷」なんですね。
拡大してみると何となくわかるでしょうか?

白くなっている所と、なっていない所が
標高でくっきり分かれているでしょう?
空気中の水分が、寒気に冷やされて
樹木に付いた状態ですね。
冬の始まりだけではなく
日本三大局地風の一つである「やまじ風」が
「おといこさん」にあるほら穴から吹き出すと
言い伝えられています。
今でも、年に2回、山頂近くにある「風穴」に
お団子を投げ入れ、被害軽減の祈願をします。
宇摩平野を、見下ろすようにそびえる「おといこさん」・・
この山の白さが取れる頃、ようやく春が訪れると言う訳です。