愛媛県四国中央市川滝町境目と、徳島県池田町佐野の、
県境に位置する峠が、境目峠です。
まさに伊予の国と、阿波の国の「さかいめ」に位置します。
昭和47年に、境目トンネルが出来るまでは
この峠のみが、伊予と阿波をつなぐ道でした。
県境には1917年(大正6年)に
徳島県三好郡が建立した石碑があります。
そこには「従是東徳島縣三好郡」と彫ってありますよ。
ここから東は、徳島県三好郡と書かれています。
この石碑の徳島県側を見てみると・・・・
至る、愛媛県川之江市までは、4里7丁と掘られています。
そして、この峠道の両側が
美しい石垣になっていていますよ。
その、苔むす石垣が、
なんとも味のある風景を作っています。
ほうろう製の、古い看板も残っています。
海から随分離れた所にある峠なのに、
その看板は、かなりのダメージです。
国道の表示版も残っています。
そう、ここはれっきとした国道192号線だったんです。
川之江の上分から、徳島の池田間の路線バスは
一日10数本も、この峠を行き来していたんです。
車を下りて、この周辺を歩いていたら、
まるで時代劇の一場面を見るような、
不思議な感覚に襲われました。