我々地球防衛軍は、マイナスイオンを噴射して
空を飛ぶエンジンの開発を急いでいた。
ロボコンでの実験は、成功裏に終わったが
実際に、人間が背負って飛ぶのは今回が始めてだ。
ライフジャケット型のマイナスイオンエンジンを装着した
ダイスケ隊員が、いよいよ川底から飛び出してくるぞ!
かなり、馬力が強いので
人間がコントロールできるのかどうかが心配な点だ。
実験場として選んだ吉野川の小歩危は
かなりの水量で、激流になっている。
この激流の抵抗を利用しないと、
普通の溜水では、人は、大気圏外まで飛んでいってしまうのだ。
ダイスケ隊員も、水の抵抗や空気の抵抗を
体全体でコントロールしながら、浮上してきた。
それにしても、あまりに強力な出力!!
人工衛星になる前に、なんとか着地しなくては・・・。
靴底には、岩石にくっつく
特殊な磁石が埋め込まれているので
なんとか岩に着地出来れば、
大気圏外へ吹っ飛ぶことは避けられる。
小歩危を選んだのは、
着地するための岩が多いということもある。
推進力をコントロールして、
靴底の磁石を、岩にくっつければ
大成功というわけだ。
しかし、もう岩から離れてしまいそうだ!!
おお!ぎりぎりの所で
底の磁石が、小歩危の岩にくっついた。
ダイスケ隊員!
マイナスイオンエンジンを使いこなした
人類初の人となった。
さあ、続々と他の隊員が川底から飛び出してくるぞ!!
つづく。。。。