「シコチュー探訪」カテゴリーアーカイブ

桜の後は芝桜


桜の花が盛りを終える頃、
入れ替わるように咲き誇るのが、芝桜。。。

地面を覆い尽くすように広がる、カラフルな絨毯は
目を見張る美しさがありますね。
近頃は、日本中のいろんなところに
芝桜公園が出来ているようです。
広い面積の土地が、カラフルな色に染められて
非日常的な・・・メルヘンチックな風景を作っているんですね。

暑さや寒さに強く、花の時期以外も
常緑を保つので、芝生の代わりにも植えられるそうです。
また、種類によって様々な色があり、
植え方で広くデザインできるというのも良いところ。。。

離れて見ても美しいのですが、
近くで、一つ一つの花を見ても、
これがまた、可憐な花なんですね。
名の通り、まさに桜の花びらのようです。

ごく近くで、色の違う芝桜。。。。
その境目当たりは、微妙に色が混ざっています。
色が、影響し合っているように見えるんですが
実際はどうなんでしょう?
例えば、紫陽花のように
土壌のPHなどの影響を受けるのでしょうか?

3色の花が、隣接しているところでは
3色の影響を受けたような色の花もあるんです。
さらによく見ていくと、
赤と白の隣接している所。。。。

白に近い部分の赤い花が、
斑入りになっているんです。
まるで、白い絵の具が
赤い花に飛び散ったよう・・・・。
この、影響し合う原理って、どうなっているんでしょうね。
さて、これらの芝桜は、どこで撮影したでしょうか?

実は、四国中央市・市役所前の緑地なんですよ。
市役所の真ん前に、噴水がありますが
その噴水の東西の斜面に、
今が盛りと咲き誇っています。
近くへ来たら、是非お立ち寄りを。。。
なかなか見応えありますよ^^


三角寺の桜


 

散る桜を惜しんで、

もしや、山手ならまだ咲いているかと

三角寺へと足を運んでみました。

先日の母恵夢じゃないけど、

一番最後に来たのはいつのことだろう?

何年かぶりの、三角寺ですよ。

 

標高が500m程高いとはいえ

さすがに三角寺の桜も、

もう散りかけていますね。
枝先に出た、新しい葉の赤い色と、

薄緑の新芽の色と、

終わりかけた桜の花が

絶妙なグラデーションを生んでます。

ソメイヨシノではない、八重の桜は

まだまだ今が盛りと咲き誇っていましたよ。

 

三角寺の桜は、この境内の桜もさることながら

お寺の裏山にある桜が、

これが、実は穴場なんです。

 

それでは、ご案内いたしましょう。

門前の駐車場脇から、西へ回り込むように歩いていくと

三島側の斜面に、その桜が見えてきます。

いかにも山村の風景。。。

段々畑のその向こうに、

十数本の桜が植えられているんです。

 

 

緩やかな斜面を、さらに登って行くと、

平らな所に出ます。

どうです?

お花見に絶好の場所じゃないですか?

こんなに良い所なのに、

案外知られていないんですね。

日曜の午後、しかもこんなに良い天気なのに、だあれも居ません。

 

今年はもう、桜の花の盛りは過ぎましたが、

来年のお花見候補地に、加えてみてはいかがでしょうか?

以前は、くねくね細い道しかなかったけれど、

今では、上分からいい道ができて

マイクロバス程度なら、離合可能。

乗用車なら女性でも楽々ですよ。

 

のどかな風景の中、うぐいすの声を聴きながら、

野の花を愛でつつ、ノンビリ歩いていると、

地元の方が、掘り立てのタケノコを下さって、

今ちょうど、米糠と唐辛子で茹でているところです。

イイっすよねぇ。。。こういうふれ合いって。。。

人も、自然も、ステキです^^

 

 

 


春が来れば・・・


一つ長く一つ短しつくづくし  <子規>

昨日、今日、暖かな陽射しに
もしやと思い、春の使者「つくし」を探してみました。
予想通り、早くもすくすくと伸びていましたよ。

まだ、頭は硬そうですが、
伸び始めたら、一気に生え揃いそうですよ。
最初の1,2本、見つけるのが大変だったのに、
見つけ初めて、気がついたら足元はつくしだらけ。。。^^
歩くのに、細心の注意が必要なくらい(笑)

この調子なら、次の日曜くらいは
つくし採りに最適じゃないでしょうか?
炒めても、佃煮にしても、卵とじにしても、
懐かしい美味しさがありますよね。
袴取りが、大変ですけど・・・^^
しかし、わたくしと言えば、
明後日から、あれから1年の福島へ行ってまいります。

早い者がちです。
是非、つくし刈りに出かけてみてください。
春らしい、いい写真も撮れそうですよ。
くれなゐの 梅ちるなべに 故郷(ふるさと)に
つくしつみにし 春し思ほゆ <子規>


たそがれ海水浴場・冬


半年ぶりに、訪れてみました。
寒川豊岡海浜公園ふれあいビーチ
さすがに、真冬の海辺に人影はありません。
今日は、2月とは思えない暖かさでしたね。
きっと綺麗な夕陽に出会えるだろうとやって来ましたよ。

予想通り、波は穏やか、風は爽やか。
昼間、太陽に十分温められた砂浜は、
その余熱で、ほんのり暖かく感じる程ですよ。

夕焼けのビューポイントとしては、
松山市北条の道の駅「風早の郷、風和里」や
伊予市の「ふたみシーサイド公園」などが有名ですが
ここも、なかなか侮れないです。

なんと言っても、あんまし有名でないので人が少ない。
つまり、こんな絶景を独り占め出来るんです。
今日も、日没までの30分ほど
誰もやってきませんでした。

このまま春になるのではないかと、
つい、楽観的になるような
のどかな2月の海の風景。

でも、また明日からは天気は下り坂だそう。。。。
まさに三寒四温のルーチンに入ったようです。
つまり、一雨ごとに春は近づく。

シコチューは、工場ばかりのようですが、
こんな砂浜も、一応残っています。
今度晴れたら、夕焼け鑑賞にいかがでしょう。


八綱浦海浜公園


四国中央市の、製紙工場群の間を縫って
埋立地の先っちょまで行くと、そこに小さな公園があります。

以前は、もっと規模が大きく 遊具などもあったのですが
平成17年に、某大手製紙会社に売却され
今の規模になりました。
その頃、テロ対策という名のもとに
海岸線がフェンスで覆われ、一般市民は立ち入り禁止になりました。
それまでは、休日ともなると釣りを楽しむ家族連れで賑わったものです。

昔と変わらないのは、防波堤に書かれたこの壁画だけ。
今は、上の写真のモニュメントとベンチが少々。
そして、駐車場と公衆トイレが備わっております。

何もない公園ですが、実はここシコチュー平野を眺める
絶好のビューポイントなんですよ。
日本夜景遺産100選に選ばれた、
具定展望台からの夜景もさることながら
ここから見る港の夜景は
四国の片田舎とは思えないロマンチックなものですよ。

岩壁に、大きな船が着岸している時は
その船の荷降ろし風景が、これまたなかなか面白い。
恐竜のようなクレーンが、チップをくわえている様子は
工場フェチでなくても、しばし見とれますよ^^

また、夕陽が天満の岬のかなたに沈んでいく時間帯は
法皇山脈のシルエットとともに
ダイナミックな風景です。

案外見落としがちな公園ですが、
なかなか侮れません。
是非、一度お訪ねくださいませ。


新装オープン・港交番


かねてより建設中だった新しい四国中央警察署の「港交番」が
本日、開所式を迎えましたよ。

昨年から、交番の前を走る国道11号線の拡張工事がなされていました。
旧交番は、その工事に伴い立ち退きとなった訳です。
海岸線道路との交差点になっているところですが、
この交差点も、改良される模様です。
交番の建物は、昨年末には出来ていたんですが
「桜の代紋」は、ずっと養生シートにくるまれ
大事に隠されていました。

その代紋も、いよいよお披露目。。。
冬の淡い日差しにも、キラリと輝いていますよ。
さて、古い交番はどうなっているのでしょう。。。

建物は鉄筋コンクリートの交番ですが、
さすがに老朽化が進んで、なんとも気の毒なすがた・・・。
中を覗くと、もう調度品なども引越しが終わって、空っぽになっていました。
そっと引き戸に手をかけると、鍵はかかっていません。
なんと、無用心な。。。(笑)
昨日まで使っていたとは思えないほど
寂れた感じです。
その様子を、カメラに収めようかと思ったんですが
不法侵入で現行犯逮捕されると困るので断念。。。。
旧交番前から、新交番の方を眺めると・・・・・・

ちょうど、美味しい広場の看板と並んで見える。。。
まるで、新しいテナントのようではないですか?(笑)
くれぐれも、ドライブスルーではありませんので
お気を付けください。


年越し蕎麦の自動販売機


シコチュー名物、「うどんの自動販売機」が、年の瀬を迎え
例年通り、年越し蕎麦の提供が始まりましたよ。

天ぷらうどんと、書いているのに
時々きつねうどんだったりする、お茶目な自販機ですが
年越し蕎麦は、ちゃんと天ぷら蕎麦でした。

縁起物ですからね。
これはしっかり頂いとかないと・・・。
美味しいか美味しくないかというと、
お値段相応という感じですが、
しかし!
今日のようないい天気だと
ロケーションが、味を何倍にもしてくれます。

讃岐のマニアックなうどん屋なら
アウトドアで食べるという店もありますが、
蕎麦を、アウトドアで食べる体験は
どん兵衛以外では、なかなか無いでしょう?

潮風を感じながらの、年越し蕎麦。。。
是非、年末までに体験してみてください。
ついでに・・・・・・・・
私がアップした動画50作の中でも、
一番アクセスの多いのが、この「うどんの自動販売機」
はや、43000アクセスこえました。
どうぞ、お楽しみください。


究極のチンサムロード(期間限定)


国道11号線ですよ!
しかも信じられないほどの段差です。
制限時速は40kmですが、その速度でここを通り過ぎたら
えらい事になってしまいます。
トラックの荷物は荷崩れするし、
マルナカで買った卵は割れるし、
エメマンは飛び散るし。。。。。。
そうならないために・・・・

警備員さんが24時間体制で、合図を送っています。
本当にご苦労様です。
実際水平器で測ったら、どのくらいの段差なのでしょう?
運転席からの感触では、30cmは有るような気がしますが・・・・。
RX-8が今まさに通過しているところ。ここがそうです。

写真で、伝わるかな~。
このチンサム感(笑)
舗装工事で、1日とか半日ならたまに有るけど、
もう1週間以上、この状態は続いています。

反対側から見たところ。。。。
向こう(東)から、勢い良く来た日にゃあ
股間がマイナス0度間違いなしです。
お断りしておきますが、決して興味本位でここを楽しまないでください。
助手席の「俺のエクレア」がぶっ飛んでも
当サイトは、責任を負えません。

すぐ脇には、こんな標語が書いてあります。
なんと、三島高校の書道ガールズの作品です。
助手席に、友人を乗せて
「そこの右側に、書道ガールズの書いた標識あるけん、見よってみぃ」
と、気をそちらへ向けさせといて
時速40kmでかっ飛んだりしないでください。


ブナの活き水


愛媛の各地に、名水と呼ばれる湧き水は沢山ありますが
ここ、四国中央市にも名水がありますよ。
それは、新宮にある「ブナの活き水」

北は法皇山脈、南は四国山脈に抱えられた
この新宮村は、土佐街道の要衝として栄えました。
その土佐街道。
大豊から、笹ヶ峰峠を越えて新宮にたどり着いた所。
また、江戸からの帰りなら、これから峠道を登り始める最後の平坦地。
そんな場所に、この湧き水はありますよ。

水源は、四国自然百選の一つ橡尾山(1222m)と
その西のカガマシ山(1342m)の中間にある
ブナの原生林から流れ出ています。
その、ブナの原生林に因んで「ブナの活き水」と命名されたそうです。

カルシウム12.8mg。ナトリウム4.86mg。マグネシウム1.40mg。
などと、成分表が掲げられていましたが、
それが、他と比べてどうなのかはちょっと判らない^^
すみません。。。
でも、「良質のミネラルが多く含まれている。」と
但し書きがされていましたよ。
土佐を出て、瀬戸内海を「いろは丸」で鞆の浦へと渡った竜馬も
この道を通ったはず。。。。
きっと、ここで喉を潤したのではないでしょうか。


真鍋家住宅


現存している住宅として、愛媛県で1番古い。
そして、四国中央市で唯一の国の重要文化財。
それが「真鍋家住宅」です。
ただの古い民家とは、ちょっと違うようですね。

なんと!17世紀に建てられたものなんですよ。
17世紀っていつごろ??
それは、水戸黄門の時代です。
真鍋家の歴史は、源平の戦いまでさかのぼります。
って言うか、四国の山村には必ず平家の落人伝説がありますよね。
ここ「切山地区」も、その例に漏れず平家伝説が伝わっています。

1184年、一の谷の戦いに敗れた平氏は
最初、徳島県の祖谷に安徳天皇を隠しました。
しかし、源義経が阿波へやってきたことを知り
安徳天皇をお守りして、この地に隠れ住んだんだそうです。
その時、一緒にやって来た平氏が
「田辺氏」「真鍋氏」「参鍋氏」「近藤氏」「伊藤氏」
ほら、四国に多い苗字でしょう?(参鍋氏除く)
翌年、屋島の合戦があるのですが
その前に安徳天皇は長門の国へ移ります。
5人の平氏は、その後切山へ戻ってきて
そのまま住み着いたそうです。

もともと、「切山」は「霧山」と書かれていたそうです。
そのくらい、霧の多いところ・・・・・・?
いや、実際は山の東の香川県側の「田の野」が霧深く
その霧が、山を越えてこの「切山地区」を流れ降りるんですね。

この、真鍋家住宅の裏側を見てください。
窓がありません。
表は、開放的なつくりなのに・・・・。
山を伝って降りてくる、湿った霧を家に入れないためでしょうか?
「古民家」と言うには、歴史が重過ぎる感じ。
是非一度、重い歴史を感じて見てください^^