天候不順で、やたら涼しい今日この頃。。。
近所で、彼岸花が咲いているのを発見しました。
本来、お彼岸頃に咲くから彼岸花と呼ばれるのに、
3週間も早い開花ですね。
彼岸花の開花の合図は、秋の長雨だそうです。
ここ最近、毎日のように雨が降ったので、
開花時期を早めたんでしょうね。
彼岸花は、普通の草花と比べると
サイクルが逆なんだそうです。
【 秋に急成長・開花 】
彼岸花は、秋雨が降ってやがてお彼岸という頃になると芽を出し、
1日に10cm近くも茎が伸びて、瞬く間に50センチ位になり、
あの真っ赤な花を咲かせます。
そして1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、
今度は球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びてくるのです。
【 冬に葉を茂らせる 】
冬になって周りの植物が枯れても、
たわわにしげった葉っぱのままで冬を越します。
【 春に光合成 】
せっせと光合成をして球根に栄養をため込みます。
【 夏に枯れる 】
夏を迎える頃には、葉を枯らして休眠期に入ってしまいます。
【 再び秋に開花 】
やがて秋雨をたっぷり含んでから、
急ピッチで姿をあらわして、再び花を咲かせます。
また、別名を「曼珠沙華」と言いますが、
これは、サンスクリット語からきた名前で
manjusakaと書くそうです。
その意味は、天界に咲く花。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、
という仏教の経典から来ているそうです。
彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、
「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などと呼ばれています。
その反面、でんぷんを多く含んでいるため食用可能でして、
毒は水にさらすと抜けるため、
昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったそうです。
田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、
その毒でモグラや野ネズミを防除するためだけではなく、
飢饉に備えて植えたという説もあるようですよ。
因みに花言葉は、「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」。
本格的夏を味あわないまま、
早くも、秋の深まりを感じる今日この頃、
来週はなんと!中秋の名月ですよ。