女木島へは、フェリーで20分。
こちらの会場では、9月の13日から23日まで、
島の6つの家を使って、作品展示されていました。
古民家をリノベーションしたという、生易しいものではなく、
こういう家を、作品として作ったかのような、
家と展示物に、一体感があって、
トータルで作品だなあ、と感じましたよ。
熊谷幸治さんの土器は、女木島の土を使って、
野焼きで造られています。
女木島には、鬼ヶ島伝説が残っていますが、
その時代に造られていた土器を、
鬼に思いを寄せながら作っているそうです。
オニがまだ居たころのやきもの、ドキを
オニと同じ運命を辿ってきた、ドキを
今度こそは、オニのようなドキ、をつくって
退治されないようにしたいと思っています。
姿や形のことではないですよ。
さてこれは、岩谷幸子さんの展示です。
この植物は、カラスムギの種子です。
一つの種子を、まっすぐに立てていますが、
その先には、細いヒゲがありますね。
岩谷さんが、おもむろに筆を持ち、
種子に水を塗りますと、なんと、
ヒゲが、時計回りに回転し始めるんですよ!
これが今度乾燥すると、逆回転を始めるそうです。
なんと、この種子は、湿度の変化を利用して、
ヒゲを回転させ、地中へと潜っていき、
こちらは、ナカオタカシさんの作品。
ホームページから、解説を引用します。。。
海辺のいえ
今回の女木島での展示では、
砂浜の上に小さないえをつくります。
浜辺を中心とした屋外に展示場所を設けることで、
FRPという素材が本来もつ、
軽くて強度があって、水に強いという
いくつかの特性をうまく引き出せるかもしれません。
また、普段より大きいものをつくる楽しみもあります。
もちろん自然光を通して透けた感じもきれいでしょう。
目の前に海を臨むロケーションにあって、
「海辺のいえ」を起点に海と砂浜と浜辺の建物を繋ぐ
いくつかの展示を楽しんでいただけたらと思います。
「海のいえ」の中には、実際に入ることが出来ます。
中から、窓越しに見る風景は、
まるで絵画のようです。
そして、自分が動けば、まるでパノラマ映像のように
風景が動いて見えます。
こちらは、大竹伸朗さんの作品。
休校中の女木小学校の中庭には、
敷地に対して明らかに不釣り合いな大きさのブイと、
女木島に自生していたヤシの木が直立し、
その周囲には複雑に屈曲した木の根や熱帯植物が溢れるなど、
大竹が女木島の印象として感じとった植物の生命力と、
それを象徴する“根”を主軸に、空間全体が作品となっています。
作品名である〈女根/めこん〉には、女木島の“女”と、
「生命力」の象徴としての“根っこ”、
そして本作品が女木島の人々の憩いの場として
島に“根付いていく”ことへの願いが込められているそうです。
これは、漁具を積み上げているだけなのですが、
まるで作品のようだったので
思わず撮影しました。
さらに、この猫。
落花生を干しているむしろの上で
のんびり寛いでいるけど、
どうもアーチストっぽいのでありますが・・・。
女木島は、アーティスティックで、
ファンタジックな空気が充満している
不思議な島ですね。