集中豪雨などで、土石流が発生した時に、
土砂の流出を抑える役目をする砂防ダム。
それが、最近進化を遂げているということで、
ちょっくら見学に行ってきました。
四国中央市土居町の古子川という、渓流です。
通常なら、小川と呼ぶにふさわしい、静かな谷川です。
しかし、背後には1000mを超える赤石山系を背負い、
数キロの間に、海まで注ぐ、急峻な谷でもあります。
その昔の砂防ダムは、コンクリートで出来た堤で、
土砂の流出を、食い止める仕組みでした。
しかし、昨年の広島の土石流でも見られたように、
食い止める限界を超えた時に、
さらに大きな土石流を発生させてしまうのです。
そこで登場したのが、この透過型砂防ダム。
人間と比べると、その大きさがお分かりでしょう?
通常は、自然のままの川の流れで
土砂は自然に海へと流れていきます。
土石流が発生した時には、
土砂や流木を、この透過型えん堤で食い止め、
川下への土砂の流出を食い止める。
その後、溜まった流木や土砂を取り除き、
再び自然の渓谷の流れを復活させるという仕組みです。
取り除くための車両が入れる
進入路の整備もされていますが、
ダメージによっては、
この鉄パイプ製のえん堤は
解体することも考慮されているようですよ。
すべて、フランジでのボルト接続で、
上部に至っては、U字ボルトで固定されています。
かなりな迫力で、ダムオタクでなくても
なかなかトキメキますよ^^