先日、ご紹介した山なみ芸術祭での、
参加型展示の体験が、かなり面白かったので、
あらためてレポートいたしましょう。
「山の音」という展示です。
それは休耕田の、草原に展示されています。
雑草の生えた、広い休耕田に何本かのポールが立っていて、
それが、一本のロープでつながっています。
スタート地点に立って、右手でロープをつかんだら、
目を閉じて、ロープを頼りに進みます。
結び目が一つあると、ポールがあります。
結び目が二つあると、曲がり角。
障害物は、足元の雑草だけと頭ではわかっていても、
目をつむって歩くのは、なかなか難しい。
何とももどかしい、恐怖感が付きまとう。
そして、徐々に五感が研ぎ澄まされてくる。
周囲のささやかな音が、
とても頼りがいのあるものとなって、
耳に入ってくるんですよ。
自分の足音も、そよ風の音も、
遠くのせせらぎや、鳥の声など、
こんなに音があったのかと思うほど・・。
三つの結び目があるところが最終地点。
そこで振り返って目を開けて、見える景色が、
全く新しい見え方をする景色なのですが、
それは、体験してみないとわからない。
これは、キャンプなどでも、森の中などで
みんなで体験できるなぁと思うんですよ。