良いデザインは、時代を超えても、
不変のエネルギーを持っている。
それどころか、歳月と共に、味わいを深めるとも言える。
このカメラ、もう50年も前のカメラです。
今でも十分通用する、洒落たデザインですね。
キャノンから初めて出たハーフサイズカメラ。
36枚撮りのフィルムを入れると
72枚撮影できるというお得なカメラ。
ボディーの角の丸みがセクシーでしょう?
最近のカメラは、アルゴノミクスに捉われ、
曲線に優しさが無い。
人間工学と、手に馴染むこととは、
イコールではないんですね。
取って付けたような巻き上げレバーは
道具としての存在感を持っています。
セレン電池からの信号を、小窓の中の
赤い針の振れで示します。
それを読み取って露出決定に反映する。
背面には、ファインダー窓が見えます。
ケブラー式実像ファインダーで、
小さな覗き窓ですが、くっきり見えるようになっています。
接眼レンズと、対物レンズの間には
正像にするためのプリズムが内蔵され
くっきりと見える高級ファインダーです。
セレン光電池の受光窓が広い面積を占めています。
ここに当たった光を拾って、
メーターを動かすわけです。
これ自体が起電力を持っているので、
電池を必要としません。
こんなオシャレなコンパクトデジカメがあったら、
きっと売れるんじゃないかと思いますが、
いかがでしょう?
今、カメラ収納棚で、こいつがセンター。
蚤の市で100円で買ったんですけど・・(笑)