尾道と言えば、坂の街。猫の街。寺の街。
尾道ラーメンや尾道帆布。映画の舞台。
猫の手パン、あなごのねどこ、千光寺公園。
尾道水道、U2、向島。
るるぶやじゃらんを見ても、
そんなことはいっぱい載っている。
WEBで検索しても、色々出てくる。
グーグルマップには地図上写真もいっぱいだ。
でも、この本は、ちょっと違う。
深夜食堂の安部夜郎さんが、著者の左古文男さんを、
怪しい人だと思ったと、帯に書いている。
四国中央市の焼き鳥屋「阿波おどり」で
左古さんにお会いしたとき、
私も、怪しい人だと思った。
しかし、緻密できめ細やかな取材に基づく文章と、
人間味あふれる、柔らかなイラストは、
左古さんの人柄がにじみ出ている。
ガイドブックとは次元の違った視点で、
真の尾道の佇まいが読み取れる。
住んでいる人の声を集めている。
ガイドブックには載っていない
グルメも集めている。
尾道いなりは食べてみたいなぁ。
尾道イーハトーブの紹介も興味津々。
20代前半、すぐ近くに住んでいたので、
知ってるつもりになっていたけど、
知らないことばかり。
尾道に行く予定のある人はもちろんのこと、
なかなか行けない人は、
読むだけで、尾道通になれるという、
尾道新訳バイブルですよ。
余談ですが、左古さんは四万十観光大使でもあります。