我が家にある、70台ほどのノスタルジックカメラ。
その中の一つをご紹介しましょう。
昭和33年に発売された、8mmカメラ。
アルコというメーカーです。
ずっしり重いカメラです。
家のヘルスメーターで測ってみたら1.5kgありました。
長時間撮るには腕力が要りますね。
動力はゼンマイ。
このように、ハンドルを回してネジをチャージします。
覗いて、レバーを押せばゼンマイの力で
フィルムが送られて、撮影が出来るという仕組み。
ここが、フィルムを装填する部屋です。
今では、海外から取り寄せないと
8mmフィルムは手に入りません。
このカメラの特徴は、何と言ってもこのレンズシステム。
全部で6本のレンズが、装着されています。
ターレットを回すと使用するレンズを
切り替えられるようになっています。
今ならズームレンズで、広角から望遠までカバーできますが、
このカメラは広角、標準、望遠の、
3本の単焦点レンズを切り替えて撮影します。
それぞれに、ビューレンズが備わっていて、
ちょうど2眼レフのように、
撮影用レンズと、ファインダー用レンズが有るというわけです。
カメラ上部には、セコニック製の露出計が
内蔵されています。
しかしこれは、読み取りだけで、
露出のセッティングは手動です。
このカメラには、開角度調節レバーがあって、
フェードインや、フェードアウトも手動で出来ます。
また、フィルムを手動で逆回転出来るので、
オーバーラップ撮影も出来ますよ。
発売価格が78000円。
当時の所得から換算すると、
今なら、軽四買うくらいじゃないでしょうか。