先日、お友達に100年前のガラス乾板を見せていただいて、
そう言えば、うちにもガラス乾板を使用するカメラが
あったはずだと、出してきました。
Venas(ビーナス)というカメラです。
通常は、このような四角い箱。
大きさは、石鹸箱を二つ並べたくらいです。
全体が黒い皮で覆われていますよ。
ニコンのミラーレス、V1よりも一回り大きいくらい。
この状態では、カメラだとは思えないですね。
縦にすると、上部に持ち手が付いています。
持ち手の下辺りにボタンがあって、
それを押すと、前蓋が開きます。
前蓋は、レンズボードになっていて
90度開いた状態でロックされます。
前蓋のレンズボード上を、スライドさせて
レンズを引き出します。
蛇腹が伸びて、レンズが出てきましたよ^^
最先端まで引き出すと固定されて、
ピント合わせ、スタンバイ状態です。
ファインダーは、このような2つの枠を見通します。
少々のパララックスはお構いなしの、
アバウトなファインダーです。
シャッターはコンパーシャッター。
F,Deckel-Munchenと書かれています。
ミュンヘンのメーカー。
レンズはHEEDLE ANASTIGMAT。
ベルリンのメーカー。
ドイツが、西と東に分断される前の事ですね。
ガラス乾板用のホルダーも、3セットあります。
ガラスに乳剤を塗って、ホルダーに入れて、
カメラにセットして撮影して、
持ち帰って、現像処理して焼き付けて・・・・・。
今のデジカメの手軽さからすると、
気の遠くなるような工程ですね。
しかし、眺めているだけで、味わい深い
歴史の香り高いカメラです。