MINOLTA HI-MATICをご紹介しましょう。
1962年(昭和37年)発売のカメラです。
発売価格は18800円。
このあと、23年間に渡って
ハイマチックシリーズは続くんですが
その初代となるのがこのカメラです。
レンズは、ROKKOR-PF 45mm/F2。
このカメラは、アメリカ最初の人間衛星
フレンドシップ7号に搭乗した
グレン中佐が使用したカメラとして有名になりました。
その後発売される、ハイマチック7などに付けられる
「7」の文字はこのフレンドシップ7号から
取られたんですよ。
ミノルタは、アルファシリーズでも、
「7000」や「7700」など
「7」にはこだわってますね。
このカメラの特徴は、先ず第一にシャッターボタンの位置。
ボディー右側全面についています。
普通、シャッターは右手人差し指の仕事ですが、
このカメラでは、中指を使うんです。
なぜ、シャッターボタンがこの位置に来たかというと、
本来シャッターボタンの機構が収まる部分に
セレン光電池が内蔵されているからなんですね。
光が当たると、電気が起きる。
明るさの違いが、電圧の違いになることを利用した
プログラムEE機構を採用しているのです。
この時期に、各メーカーからこのセレン光電池を
用いたカメラが次々と発売されましたが、
CdsやSpdなどの、光変換素子が開発され
セレン光電池は姿を消していきます。
我が家にある、ハイマチックシリーズ3台。
左から順に新しくなりますが、
徐々にコンパクトになっていますね。
コンパクトになっても、今のデジタル一眼よりも重い。。。。
そのズッシリ感が、メカの固まりという感じで
我々マニアにはたまらんのですが・・・・・(笑)