福島紀行の中で、「大内宿」をご紹介しましたが、
白河から、そこへ行く途中、
「塔のへつり」という、国の天然記念物に指定された景勝地があります。
駐車場に車を置いて、遊歩道をしばし歩くと
大川という川に、吊り橋がかかり、
風光明媚なところへと出て行きます。
確かに、自然に包まれた美しい風景ではありますが、
どこが天然記念物に値するのでしょうか?
その答えは、吊り橋の向こう側にありますよ。
ちょうど、人間が通れるくらいの高さに
遊歩道のように、削れているでしょう?
実は、これは長年の侵食や風化によって
自然に出来たものなんですよ。
この辺り一帯は第三系凝灰岩、凝灰角礫岩、頁岩などが互い違いになっており、
その中の、柔らかい地層が川の流れによって
へつられた物なんですね。
そのサイズが、やたら大きかったり、やたら小さかったら
注目されることも無いでしょうが、
うまい具合に、人の背丈ぐらいだから
昔の人が、神の仕業と思ったのも頷けますね。
大自然の偉大さに、感じ入りながら
帰りがけのみやげ物屋さんにて・・・・・
天然記念物の景勝地とは、縁もゆかりも無いけれど、
これまた、今時珍しいお土産ではないですか?
残念ながら、ハンドルキーパーだったので
大自然のエネルギーを注入できなかったことが、
心残りです。。。。(笑)