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桜海老かき揚げ


 

 

今回の出張は、タイトなスケジュールで

日程も一週間ほどと、短い。

となると、新しい店の開拓というよりは

いつも行く定番の店を、確実にこなすスタンス。

二日目は、十割蕎麦が自慢の「まさ吉」

そして、何より外せないのが

駿河湾名物の桜海老をふんだんに閉じ込めたかき揚げ。

 

衣に埋もれたようなかき揚げでは無く

素材を、ようようつなぎ止めるぎりぎりの衣。

衣は、口に入れたとたん消えていく感じです。

そして、桜海老の香ばしさが一杯に広がる。

このサクサク感。

いや、サクサクという形容も当てはまらない

危ういほどの繊細な衣です。

そして、フキノトウ。

 

 

ほんのり苦味走った風味が

春を感じさせてくれます。

旬の素材というのは 季節感だけではなく、

栄養的にも充実しているそうです。

そして、蕎麦。春の日差しは有るけれど

今日の風は真冬のよう。。。。。

そこで、あったかい蕎麦にしてみました。

 

 

かき揚げの衣の とろけ具合も楽しもうというわけです。

思惑通り、淡雪のような衣が出汁に溶けて

絶妙な風合いの蕎麦に変わっていきます。

讃岐うどんで味わう、天ぷらの衣とは

全く別物の趣がありますよ。

そして、ここ「まさ吉」のテーブルの小さな花瓶には

今日もちゃ~んと、生花が生けられています。