「ノスタルジックカメラ」カテゴリーアーカイブ

ゼンマイ式セルフタイマー


 

その昔、エントリークラスのフィルムカメラには、

セルフタイマーは備わっていませんでした。

 

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家族や、仲間で記念撮影をしようと思っても、

セルフタイマーが無いと不便ですよね。

 

そこで、オプショングッズとして、

このようなゼンマイ式セルフタイマーというのがありました。

 

前面の大きなダイヤルを矢印方向に回し、

時間の設定をします。

 

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この機種の場合、いっぱい回すと15秒。

ちょっとだけ回すと、2秒位にセットできます。

 

先端に、針が出ているでしょう?

これが徐々に伸びて、シャッタを押す仕組み。

 

 

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側面に、赤いボタンが有ります。

これを上にスライドさせるとスタート。

 

ジ~~という音と共に、

前面のダイヤルが、反時計方向に回ります。

 

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これが、カメラ側のシャッターボタン。

シャッターボタンの内側にネジが切られています。

 

三脚穴もそうですが、このシャッターのネジも、

メーカー関係なく、全社共通。

 

 

 

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このシャッターのネジに、

セルフタイマーをねじ込んで固定します。

 

 

 

 

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ダイヤルの赤いマークが、真下に来る頃、

シャッターが切れるというわけ。。。

 

なんか、笑顔みたいで可愛いでしょう?

因みに、このカメラ蚤の市で100円だった。

このカメラをゲットした時の記事はこちらです。

素敵です^^。


セーフティー フィルムケース


 

 

ジョイントマーケットでゲットしたもの、第2段。

アルミ製の、極薄ケースです。

 

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羅針盤と同じ骨董屋さんで見つけました。

 

直径は、3cmほど。

高さは5cmほど。

 

強く掴むと、潰れそうなほど、

極めて薄いケースです。

 

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茶筒のようになっていて、

かなり精度の高い作りで、

蓋をあけるとき、真空になって、

引っ張られる感じがありますよ。

 

サクラフィルムから発売されていたんですね。

今は無きコニカブランドです。

 

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何故か、中には釣り針が入っていた。

前の持ち主が、釣り針分類保管用に使っていたのかな?

 

お店の人は、「中身出しましょうか?」

と言ったんですが、そのままでも良いですよと、

釣り針も入ったまま、一つ300円で購入。

2つ買うから負けて、と言うと

500円にしてくれました。

 

今時、似たようなケースなら

100円ショップにもありそうですが、

サクラのオリジナルというところに惚れました。

 

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飛行機の手荷物の、レントゲン検査で、

フィルムが感光してしまい、

台無しになるのを防ぐのがこのケースの役目。

 

 

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次回の旅では、コニカのカメラに、

サクラのフィルム入れて、

撮ってみようかな^^

 

 


ロードⅣB


 

経済高度成長期の真っ只中、

カメラ業界はライカ型35mmカメラが乱立し、

雨後の筍のような状態でした。

そんな中、中堅クラスのレンズシャッターカメラとして

Lordは、1955年に発売されました。

 

レンズ:HIGHKOR 40mm/F2.8

サイズ:115×78×57mm

シャッター速度:B・1~1/500秒

重量:約610g

距離計連動式、フルマニュアルカメラ。

岡谷光学機械株式会社製。

SEIKOSHA-MXシャッターを搭載。

 

 

日本より、欧米で多く売れたカメラです。

従って、距離表示はフィートですよ。

最近のカメラに見慣れてしまうと、

こんな数字だらけのレンズが、

逆に新鮮で、かっこよく見えたりして・・・^^

このカメラは、多くのギミックが隠されていて

マニア心をくすぐりますよ。

 

 

例えば、この巻き戻しノブ。

撮影し終わったフィルムを巻き取るんですが、

ちょっと小さすぎると思いませんか?

実はこれ、引っ張り出すようになっていて・・・・

 

 

引っ張り出したシャフトが

クランクに変身するんです。

これなら楽に巻き戻せますね。

 

 

このシャッターボタン。

最下部に赤いラインが入っています。

フィルムが巻き上げられて、スタンバイ状態の時は

この赤いラインが出ています。

シャッターを切った直後は

沈み込んで、赤いラインは見えないようになっています。

 

 

さらに、今では考えられないようなギミック。

底にあるシャフトを引き出すと、

フィルムカッターがスライドして、

フィルムを切断することが出来ます。

フィルムの途中でカットして、暗室で現像して

残りのフィルムはそのまま使うのです。

何百枚も連続して撮影できる、現在のデジカメでは考えられませんが、

フィルム時代は36枚でさえ、一度に使い切らなかったんですね。

 

 

ファインダーを覗いて、部屋の景色を見るだけで

レトロな空気を感じられて、

秋の夜長に、弄ぶには丁度いいカメラです。

 

 

 


ライフサイズ アタッチメント


 

 

おもちゃ箱を整理していたら、こんなものが出てきました。

「LIFE-SIZE ATTACHMENT」

さて?どう使うものだろう?

 

 

ググッてみたけど、明確な回答は得られない・・・。

自分で購入した記憶が無いので、

きっと、古いカメラに付いてきたんだろう。

不要カメラを頂いた時に、

フィルターが付いていたりすることは

よくあるんです。

 

試しに、ニコンの50mmレンズに装着してみました。

どうやらクローズアップアダプタとして使えるようです。

しかし、普通のクローズアップアダプタとどう違うのだろう?

居間に飾ってある花を撮影してみよう。

 

10cmくらいまで近寄れますよ。

あんまり絞りを開けると、

被写界深度が浅すぎるので

F=8くらいまで絞ってみました。

シャッター速度は、1/3秒くらい。

なかなか、輪郭もシャープに写りますね。

いわゆるクローズアップアダプタより

解像度も良いみたいですよ。

 

 

逆光気味で撮っても、

ガクのあたりの描写も、まあまあ綺麗ですね。

綿毛まで、ちゃんと写ってます。

 

 

露出オーバーで撮影すると、

まるで水彩画のようになりました。

で、やっぱり被写界深度が浅すぎて

抽象的な写真になってしまいます。

 

 

クローズアップ写真を撮るためのアダプタには間違いないようですが、

なぜネーミングが「ライフサイズ アタッチメント」なのか?

そのことは、今夜は解決できませんでしたが、

まあ、飛び道具がまたひとつ増えたと言うことで・・・・。

これで、水滴写真でも撮ってみたいですね^^

今夜は、こんな風に撮影しましたよ。

 

使ったカメラは、ニコンV1。

レンズはニコンEシリーズの50mm f=1.8

居間の蛍光灯の明かりだけで撮影しました。

ホワイトバランスはオートです。

 

 


ライカが我が家にやってきた。


 

 

いつしか我が家には、ノスタルジックカメラが

数十台集まったのですが、

なんと!この度初めてライカが加わりましたよ。

 

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と言っても、近代的なノスタルジックカメラ。

PanasonicのLUMIX、DMC-LC33。

そうです、一応デジカメなのですよ。

 

どこがライカなのかというと、レンズがそうなのです。

バリオエルマリットという、ズームレンズです。

 

 

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数年前のデジカメなので、モニターはこんなに小さい。

電池は単3電池2本。

それでも、そこそこの機能は備わっています。

 

しかし、困ったこともありましたよ。

 

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というのも、2G以上のSDカードを認識しない。

今どき、2G以下のSDカードって

家電屋さんには置いてません。

 

ネットで取り寄せようかと思っていた所、

ふと思いついたのが、ふるーい携帯電話。

 

スロットを開けてみたら、なんと16Mという、

化石のようなカードが出てきました。

 

さて、カードも認識されたので

ライカの威力を確認してみましょう。

 

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ホワイトバエランスをオートにして、

蛍光灯の明かりで黄色い花を撮ってみる。

 

細かな描写はできていますね。

 

しかし、かなり電球色に近い。

 

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白い壁を背景にすると、

標準的な色合いになりました。

同じ条件でも、ホワイトバランスにはばらつきがあります。

 

ISO感度設定が50からあるので、

ノイズの少ない写真が撮れます。

 

 

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コントラストはどうでしょう。

シルバーの部分と、黒革の部分が混在していますが

黒つぶれや、白飛びのない

緻密な描写ができていますね。

 

しかし、イマドキのスマートフォンには

もうすでに追い越されている^^

 

まあ、クセを上手く使えば、

ライカの描写を楽しめるかもね。

今度は、人物や風景で試写してみましょう。

しばらく楽しめそうです。。。

 

 


キャノン・デミ


 

 

またまた、新しいコレクションが増えました。

「キャノン デミ」 ですよ。

昭和38年発売のカメラです。

 

聞いて驚くなかれ!

蚤の市で100円でゲットしました。

 

道の駅「豊浜」で土日、祭日に開かれている

「日野ら市」の中で見つけました。

 

 

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裏ぶたを開けて、フィルム室を見たら、

案の定、遮光材のモルトがとろけています。

 

この時代の物は、ここが弱点で、大体モルトが

ベトベトになっています。

 

そこを突いたら、100円で良いよ!って・・・・^^

 

このモルトは、アルコールなどできれいにふき取って、

代わりに、35mmフィルムのパトローネからはぎ取った

ビロードのような遮光材を張り付けて修復できます。

 

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さて、その他の状態をチェックしてみましょう。

 

このカメラのレンズは、3群5枚構成の

28mm、F=2.8。

デミの名が表す通り、このカメラはハーフサイズ。

28mmレンズは、ほぼ標準と言えます。

 

 

 

 

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レンズの左上には、セレン電池があります。

ここで光を感じて、上部のメーターの針を振ります。

 

それを、レンズ外周のシャッター速度リングで追従し、

適正露出にセットします。

 

 

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Demiのロゴの上が、露出計の指針窓。

こういうロゴも、良い味出してますね。

 

ボディーは、滑らかに造られています。

内部はアルミダイキャストで

精度高く、丈夫に作られています。

 

外側は、それを包み込むようなモナカ構造になっています。

 

 

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背面には、ファインダー窓が見えます。

ケブラー式実像ファインダーで、

小さな覗き窓ですが、くっきり見えるようになっています。

 

接眼レンズと、対物レンズの間には

正像にするためのプリズムが内蔵され

くっきりと見える高級ファインダーです。

 

 

 

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我が家にある、もう一台のデミと並べてみました。

今回のほうがちょっと古い。

 

こういう進化の様子を見ていくのも

ノスタルジックカメラの楽しみの一つです。

 

それにしても100円とは!

今どき、ガチャガチャでも200円ですからね^^

 

 


RICOH FF-1


 

 

地元のアウトドアショップ「クロスポイント」を訪ねたら、

ショーウインドーにこのカメラが飾ってあった。

 

リコーのFF-1。

 

 

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我が家にも、1台あったなと、引っ張り出しました。

 

このカメラは、1978年に発売されました。

35mmフィルムを使うカメラです。

 

ドイツのメーカーから、ローライ35という、

超コンパクトなカメラが発売されて、

一気に、コンパクトカメラブームがやって来ました。

 

各社から、コンパクトカメラが発売されましたが、

それらはどれも、ハーフサイズカメラより小さいほどです。

 

 

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このリコーFF-1も、今のコンデジくらいの大きさ。

108 X 66 X 40。225gです。

 

前面カバーを閉じた状態では

突起物がなく、ポケットにすっぽり収まります。

 

前面カバーを開けると、それに連動して、

レンズがスライドして出てくる仕組み。

 

その機構は、今でも小気味良く作動しますよ。

 

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シャッターは、センサーシャッターで、

軽いタッチで動作します。

 

Cd-Sを用いた、プログラムシャッターで

EV2~17(ISO100)。

 

レンズは、35mm、f=2.8。

 

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材質は、ほとんどがプラスチックですが、

意外と安っぽさはない。

面取りや、シボ加工の精度が高いからでしょうね。

 

小さいけれど、写りの良い、

なかなかの銘機です。

 

 

 

 

 

 

 


アルコエイトテクニカ


 

 

 

我が家にある、70台ほどのノスタルジックカメラ。

その中の一つをご紹介しましょう。

 

昭和33年に発売された、8mmカメラ。

アルコというメーカーです。

 

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ずっしり重いカメラです。

家のヘルスメーターで測ってみたら1.5kgありました。

 

長時間撮るには腕力が要りますね。

 

 

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動力はゼンマイ。

このように、ハンドルを回してネジをチャージします。

 

覗いて、レバーを押せばゼンマイの力で

フィルムが送られて、撮影が出来るという仕組み。

 

 

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ここが、フィルムを装填する部屋です。

 

今では、海外から取り寄せないと

8mmフィルムは手に入りません。

 

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このカメラの特徴は、何と言ってもこのレンズシステム。

 

全部で6本のレンズが、装着されています。

ターレットを回すと使用するレンズを

切り替えられるようになっています。

 

今ならズームレンズで、広角から望遠までカバーできますが、

このカメラは広角、標準、望遠の、

3本の単焦点レンズを切り替えて撮影します。

 

それぞれに、ビューレンズが備わっていて、

ちょうど2眼レフのように、

撮影用レンズと、ファインダー用レンズが有るというわけです。

 

 

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カメラ上部には、セコニック製の露出計が

内蔵されています。

しかしこれは、読み取りだけで、

露出のセッティングは手動です。

 

このカメラには、開角度調節レバーがあって、

フェードインや、フェードアウトも手動で出来ます。

 

また、フィルムを手動で逆回転出来るので、

オーバーラップ撮影も出来ますよ。

 

 

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発売価格が78000円。

当時の所得から換算すると、

今なら、自家用車買うくらいじゃないでしょうか。

 


ビーナスというカメラ。


 

先日、お友達に100年前のガラス乾板を見せていただいて、

そう言えば、うちにもガラス乾板を使用するカメラが

あったはずだと、出してきました。

 

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Venas(ビーナス)というカメラです。

通常は、このような四角い箱。

大きさは、石鹸箱を二つ並べたくらいです。

 

全体が黒い皮で覆われていますよ。

 

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ニコンのミラーレス、V1よりも一回り大きいくらい。

この状態では、カメラだとは思えないですね。

 

 

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縦にすると、上部に持ち手が付いています。

持ち手の下辺りにボタンがあって、

それを押すと、前蓋が開きます。

 

前蓋は、レンズボードになっていて

90度開いた状態でロックされます。

 

 

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前蓋のレンズボード上を、スライドさせて

レンズを引き出します。

 

蛇腹が伸びて、レンズが出てきましたよ^^

 

最先端まで引き出すと固定されて、

ピント合わせ、スタンバイ状態です。

 

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ファインダーは、このような2つの枠を見通します。

少々のパララックスはお構いなしの、

アバウトなファインダーです。

 

 

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シャッターはコンパーシャッター。

F,Deckel-Munchenと書かれています。

ミュンヘンのメーカー。

 

レンズはHEEDLE ANASTIGMAT。

ベルリンのメーカー。

 

ドイツが、西と東に分断される前の事ですね。

 

 

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ガラス乾板用のホルダーも、3セットあります。

ガラスに乳剤を塗って、ホルダーに入れて、

カメラにセットして撮影して、

持ち帰って、現像処理して焼き付けて・・・・・。

 

今のデジカメの手軽さからすると、

気の遠くなるような工程ですね。

 

しかし、眺めているだけで、味わい深い

歴史の香り高いカメラです。

 

 

 


SUPER写ルンです


 

 

フジフィルムから、郵便物が届きました。

数年前、ファインピクスのデジカメ使ったことがあったけど、

あれからフジの製品は使ってない。

 

 

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何が届いたのかと、封を開けると、

中から出てきたのは、小さなカメラ。

 

SUPER写ルンですのミニチュアです。

そう言えば、何かのキャンペーンに

応募したようなしなかったような・・・・。

 

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それにしても、良く出来ている。

 

小さいけれど、細部にわたって忠実。

使用説明の、細かな印刷もそのまんま。

ファインダーも、覗けますよ^^

 

 

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底面を見ると、使用期限が1997年2月。

 

おやおや期限切れだ。。。って、当たり前か(笑)

 

そこまで忠実です。

 

 

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大きさはこのくらい。

写真が撮れるならいうこと無いんですが。。(笑)