「ノスタルジックカメラ」カテゴリーアーカイブ

ノスタルジック セルフタイマー


ノスタルジックカメラシリーズ、備品編。
今夜 ご紹介するのはこれです。

この写真を見て、その正体がわかる人は
そこそこのお年の方か、
あるいはノスタルジックカメラに詳しい方。
これは「ワルツ」というメーカーの
セルフタイマーです。
カメラが、一般家庭に広まって記念撮影に使われるようになり
セルフタイマーは、標準装備になりますが
それ以前は、セルフタイマーはオプション扱いだったのです。
使い方はと言いますと、ダイヤルを回して秒時をセットし
横のボタンを押すと、ぜんまいの力で「ジジジジジ」と逆回転。
赤い印が合うころに、レリーズバーが出てきて
シャッターが切れる、と言うものです。
実際にカメラに取り付けて見ましょう。

このように、シャッターボタンのねじにねじ込んで固定します。
このセルフタイマーの場合、15秒までの目盛りがあり
任意の秒時にセットすることが出来ます。
近頃のカメラは、LEDが点滅して
セルフタイマーのカウントダウン表示をしますが
このようなアナログ・セルフタイマーで記念撮影も
なかなかレトロなムードで、よろしいのではないでしょうか?


ノスタルジックカメラ 一挙4台


先日、「古いカメラが有るので持って行きましょうか?」
という、有難いお便りが届きました。
今月、お二人目のお申し出です。
もちろん、ご厚意に甘えて、新たなコレクションが増えました。

しかも、一度に4台!
昭和40年代のキャノンです。
カメラを所有して、写真を撮ることが
一部のマニアだけでなく、
家族中で楽しめるようになって来たころのものです。

あるものは、クイックローディングと言って
失敗なくフィルムを装填する機能を有し、
また、日付が記録できる機能が備わったものが2台あります。
頂いたばかりで、まだ整備出来ていませんが
順次 清掃・整備して
試し撮りをしてみたいものです。

これらのカメラを お譲り下さったのは
四国中央市では知る人ぞ知る
天然酵母パンのお店「ko-boko-bou」さん。。。
噂が噂を呼んで、今や巷で大人気です。
天然酵母と国産小麦で身体に
優しいパンを焼いています♪
こだわりのパン屋さんで
卵、乳製品不使用のパンもあるそうです。
お店は、水曜と土曜だけの営業。12時OPENです。
四国中央にお出での際は、是非お立ち寄りください。
四国中央市三島中央3丁目12-22
TEL(0896)23-2694

そして、あなたの所にも
眠ったカメラが有りましたら、
是非、お便りを!
お待ちしてま~~す。


ノスタルジックカメラ 35


新しいコレクションが仲間入りしました。
リコー35デラックス(後期型)です。
仕事現場へ、仲間が持ってきてくれたのです。
前々から、「確か家にも古いカメラがあったはず・・・」
と、言ってくれていたのですが、
朝一「あったよ~」と、渡してくれました。
本当に、ありがとう!
こうやって一つ一つ、コレクションが増えてくるんです。
では、カメラを見てみましょう。

外観を一目見て、コンタックスか、
あるいはニコンⅠ型かと思うようなデザインです。
このカメラは、昭和31年発売。
価格は17500円。
その当時の 標準月給を超える金額ではないでしょうか?
レンズは、リコマット45mm F2.8
シャッターは セイコーシャMX
大きな特徴の一つは、このフィルム巻き上げ機構。

ボディーの底面に、トリガー(引き金)レバーが付いていて
これを左手でボディー全面方向へ引くことで
フィルムを巻きあげます。
通常のカメラは、右手人差指でシャッターを押し
右手親指でフィルムを巻き上げる。
このカメラの、トリガー式は
シャッターは右手、巻き上げは左手で分業にすることによって
速写性を高くする意味があります。
そして、もう一つの特徴・・・。

裏ぶたは、蝶番による開閉式ではなく
すっぽり取り外す、脱着式です。
この当時は、この方式のカメラが多かった。
蝶番式より、光漏れ対策が容易です。
さらにもう一つの特徴は、ボディー上部のホットシュー。

ホットシューというのは、ストロボを取り付けるレール、
そこに、接点が備わっているということです。
他社のカメラを調べてみると
コニカが昭和41年、ミノルタが昭和40年から
ホットシューが備わったということですから
このカメラは10年も進んでいたということですね。
いろいろ特徴を調べていくことも、
時間を忘れるほど楽しいのですが、
この筆記体のネームを見ているだけでも
ついつい ニンマリしてしまいます。


ノスタルジックカメラ34


FUJICA ST801 LEDです。

今でこそ、LEDという言葉はよく聞きますし、
これから先も、どんどん生活に浸透してきそうです。
その、LED(発光ダイオード)を いち早く取り入れていたカメラ。。。
それが、このST801です。
ファインダーの中を覗くと
画面の右側に、縦に7個のLEDが並んでいます。
適正露出なら、真ん中のLEDが点灯して
1段オーバーなら一つ上のLED。
2段オーバーならもう一つ上のLEDが点灯します。
下段も同じで、1段アンダーなら
一つ下のLEDが点灯するという仕組みです。

露出計が内蔵されているというだけで、
絞りやシャッター速度が制御されるわけではなく
その操作は、自分でダイヤルを回して、
適正になるように合わせるわけです。
当然、オートフォーカスなどはありませんから
焦点も自分でファインダーを覗いて合わせるのです。
このカメラのもう一つの特徴は、中級機でありながら
1/2000のシャッター速度を持っていることです。

シャッターは、メカニカルシャッターですから
LEDによる露出の表示に依存しないなら、
電池がなくても、写真が撮れます。
レンズはFUJINON1:1.8  f=55mm。
明るいレンズです。

自分の経験と勘を頼りに、
フルマニュアルな写真を楽しむなら
明るい場所でも、早いシャッター速度で
絞りを開けることが出来、
ボケの美しい写真が撮れますよ。


閃光電球(フラッシュバルブ)


さて、これは一体何でしょう??

ある一定以上の年齢の人なら、
懐かしさを感じるのではないでしょうか?
薄い扇型の板を くるくるっと回して広げると
フラッシュの反射板になるというものです。

カメラの上のホットシューにセットすれば
フラッシュ撮影の準備OK。。。

そして、真ん中には閃光電球をとり付けます。
今は、ストロボなので、何度でも光らせる事が出来ますが
この閃光電球は、1回きりの使い捨てです。
貴重ですね!
シャッターチャンスも、電球代も・・・・。

電球をセットすると、後ろにボタンが飛び出します。
光ったばかりの電球は、高温になっているので
このボタンを押して、電球をポンと外して飛ばすのです。

ピントも、露出も失敗が許されない、
その緊張感は、今のデジカメ世代には
想像も出来ないでしょうね。


ノスタルジックカメラ33


先日、掛川出張の時
お預かりしたカメラの中の一つです。
オリンパスペンEE2。
ゆきんこさんにお貸しした
オリンパスペンEEDの元になるカメラで
セレン電池で、測光するタイプです。

レンズの周りにある、セレン電池の
集光レンズ群が特徴的です。
シャッター速度は1/60秒のみで
明るさによって、絞りを変えるだけと言う
シンプルな構造です。

ピントも、4m固定で、
まさに、フィルムを巻き上げて
シャッターを押すだけという
誰もが簡単に写真が撮れると言う
コンセプトに基づいています。

カメラ右上には、アナログの象徴のような
フィルム枚数計があります。
洒落た時計のような、アナログ文字版が
良い味だしてますね。


ノスタルジックカメラ32


手札判というサイズの、
「Venus」というカメラです。

畳んだ状態では手のひらサイズの四角い箱です。
上部のボタンを押すと 前蓋が開きます。

スプリングカメラとの違いは
この時、レンズが出てこないこと。。。
レンズボードの上を、スライドさせて
レンズを引き出します。

これで、ようやく撮影できる状態。
レンズ廻りを見てみると。。。。。

レンズはf:4.5、F=10.5cm。
BERLIN.L.Wと書いてあります。
シャッターは COMPUR。
F.Deckel-Munchenと書いてあります。
東ドイツと、西ドイツが同居している。
つまり、ドイツ分断前の、そうです戦前の物のようです。

・・・・ようですって、実は
調べている最中ですが、
ネットでも資料がなかなか出てこないのです。
フイルムではなく、感光剤をガラスに塗って
一枚一枚、交換しながら撮影するものですから
今では考えられないくらい手間な事です。
一枚の写真を撮ることが、一大イベントだった時代ですね。


ノスタルジックカメラ31


ホテルの部屋で、洗濯の合間に
古いカメラの掃除をしています。
このカメラは、ロード35、Ⅳ型。

発売年:1955年
レンズ:HIGHKOR 40mm/F2.8
サイズ:115×78×57mm
シャッター速度:B・1~1/500秒
重量:約610g
電池:必要なし

距離計連動式、フルマニュアルカメラ。
岡谷光学機械株式会社製。
SEIKOSHA-MXシャッターを搭載。
底部にあるシャフトはフィルムカッター、
引き出すと内部にあるカッター刃が、フィルムを切断する。
シンクロMFX接点切り替えスイッチ付。
巻き戻しクランク機構も工夫がある。
巻き上げはダブルストローク。
巻き戻しは、底部のボタンを押し込むことで可能となる。

軍艦部背面のボタンで押し込んだ底部のボタンを解除できる。
非常にコンパクトながら、
ハーフミラーではなくプリズムを貼り合わせたビームスプリッターを使うなど
高級感と重量感のあるカメラ。
レンズはハイコール(3群5枚構成)

重さは、最近のコンパクトデジカメの5台分もあります。
鉄の塊のような重さです。
それがまた、なんともメカの詰まったカメラのようで
撫でていて、心地よいのです。
半世紀以上前のカメラなのに、
今でもスローシャッターは健在!
今のカメラでは 聞くことの無い
「ジーコッ」というシャッター音に、
マニアの心は、くすぐられっぱなしです。


ノスタルジックカメラ30


さて、昨日に引き続き
掛川で譲り受けたカメラの紹介です。
カメラは、オリンパスペンW。
「W」は、ワイドの「W」です。

元祖オリンパスペンが、焦点距離28mmでデビューし、
それから5年後、焦点距離25mmのワイドが発売されました。
ご覧のように、手のあたる部分の塗装がはがれ
地金が露出しています。
よっぽど大事に使われていたのでしょう。
これほど使い込まれていても、故障はしていません。

きっと、子供たちの成長や、家族旅行等の
様々なイベントで、大活躍したカメラなのでしょう。
このカメラは、露出の制御装置も無く
全くのマニュアルで、全て手動です。
シャッター速度は、B、1/8~1/250。
絞りは、F2.8~F22。
この中で、適正露出を自分でセッティングするのです。
ピントは、0.5m~無限まで・・・。
3mと5mが赤文字になっていて、クリックがあります。

通常の露出なら、ピントを3mにあわせておけば
被写界深度の範囲内におさまり、ピンボケはありません。
オリンパスでは現在、ミラーレス1眼レフとして
「PEN」の名前を復活させていますが、
それらのコンセプトの原点が、このカメラに見られます。
このカメラのサイズが、
108X68X40mm
現在のE-PL1が
114X70X42mm。

ハーフサイズですから、36枚撮りのフィルムで
72枚の撮影が出来ます。
デジカメの気安さは無いにしても、
かなり惜しげなく 撮影出来ますね。
地金の部分が、錆びないように
十分注意して、保存しないと・・・。
シリコンクロスで、なでなでしながら安田記念を見ていたら、
「ショウワモダン」という馬が優勝しました。
いや、買ってません。。。。。。。。。。(撃沈)


ノスタルジックカメラ29


このカメラは、一番最近(今日) 我が家に来たカメラです。
出張先(掛川)の友人から 譲り受けました。
お父上の、御愛用品であったという事で
末永く良い状態で、大事に保存しますから・・・・と
お預かりいたしました。
ミノルタフレックス3型です。

ミノルタフレックス3型は、
上下レンズ周りにBay1バヨネット、
セイコーシャ・ラピッドシャッターや
内面反射防止用バッフルを新たに採用。
スクリーン上の視差補正機構こそ無いが、
最短撮影距離は一般的な二眼レフよりも近接撮影が可能な0.8m。

シャッター・絞りレバーは指掛りが大きく、
操作性は非常に良好。それぞれの数値は、
ビューレンズ上部の小窓で確認可能。
ピントフードの固定バネまでも
一般的な二眼レフよりコストがかかるであろう方式が採られている。

スクリーンにフレネルレンズは入っていないのだが、
「フォーカス・アイ」という集光用凸レンズが
中央部分にに付けられています。
まあ、虫眼鏡ですね。
フォーカス・アイはエッジ部分に
ホコリが溜まりやすく、
中心がずれているものもあったりするので
必ずしも見やすいとは言えない面も。

でも、そんなピントグラスに写った絵を見ると
古い映画を見ているようで
写った景色までノスタルジックになるから不思議です。