ユネスコが、世界で最初に世界遺産に指定した、
第一号世界遺産が、ここ「タージ・マハル」です。
では、入口から順にご案内いたしましょう。
南ゲートをくぐって、厳重な荷物検査を受けます。
食品や薬類などは持って入れません。
検査が終わって、いよいよ敷地内へ入ると、
目の前に大きな建物が見えてきます。
これが「大門」。これ自体も素晴らしい建築物ですよ。
人々と比べて、その大きさが良く分かるでしょう?
クレーンもない時代にどのようにして作ったんでしょうね。
さて、我々は日本語の喋れるガイドを雇いました。
このまま歩いても、細かな情報はわからないまま
ただ見て終わってしまうと思ったのです。
さあ、門をくぐって
タージマハルの見える庭園へと進みましょう。。。
「タージ・マハル」の「タージ」は、王冠という意味です。
「マハル」というのは、ここに埋葬されている王記の名前。
ガイドさんから聞いた話。
ムガル帝国の 第 5代皇帝シャー・ジャハーンが、
愛しい王記の「ムムターズ・マハル」に先立たれ、
その後、彼女が言い残した約束。。。。
「お墓の上に後世に残る物を作って欲しい」
その約束を果たすために、
この壮大なお墓建設プロジェクトを敢行したわけです。
大門をくぐった辺りでは、みんなこうして記念撮影しています。
あんまり近づくと、あまりにも建物がでかくて
つまめない大きさになってしまうのです。^^
さて、どんどん近づいて行きましょう。
いよいよ大理石で出来た、タージマハルに到着しました。
ここから先は裸足になるか、
あるいはこのようなシューズカバーを履かなければなりません。
神聖な、お墓ですからね。
墓廟は横と奥行きがどちらも57mの正方形を基本に、
四隅が切られた変形八角形をしています。
対して高さは丸屋根上部までが58m、
上に据えられた頂華の長さを加えると更に高くなる。
この比率はタージ・マハルが目前から見上げられる際に
威容を感じさせるためのです。
しかし遠目から見るとバランスに欠ける。
そのため基壇の端に塔を置き、
視覚的な重心に配慮しているそうです。
この格子も、大理石の一枚板を
格子型に彫って作っています。
また、いたる所に象嵌細工が施されています。
これは、描かれているのではなく、
それぞれの色の玉石を、埋め込んでいるのです。
そのお陰で、数百年も変わらぬ色彩を保っています。
この柱を見て下さい。
星形の柱に見えるでしょう?
しかし、これにはデザインの妙がありますよ。
近づいて、根本に触れて見ると
その凸凹はなく、平面なんです。
柱は、ただの八角形。
それが、デザインで星形に見えるんですよ。
不思議ですね^^
タージマハルの建設を終えた王様は、
今度は自分の墓として、黒い大理石を使った同じものを、
すぐ横を流れるヤムナー川の対岸に創り始めます。
そこからのドラマは、また今度ということで・・・・。