徳島県三好市で、「マチトソラ芸術祭」が開催中です。
「マチ」は主に池田町で開催され、
「ソラ」は東祖谷山村で開催されています。
その中の「ソラ」会場を訪ねてきました。
東祖谷山村の落合地区は、その地区全体が
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
その中に、長岡家住宅という建物が、
展示場の一つとして使われています。
もともと、村の庄屋さんの家だったそうで、
古風で、重厚な、趣のある住宅です。
ここに、数名の作家さんが展示をしているんですが、
展示物に関しては、行ってみてのお楽しみということで・・・。
一つ、おもしろかったのはピンホールカメラ。
昔、雨戸を閉めたら、節穴がレンズになって、
障子やすりガラスに、外の映像が
逆さまに映し出されるということがあったでしょう?
その現象を、ピンホールカメラに置き換えて
集落の風景を映像として捉えているのがありました。
国が指定した、住宅群ではありますが、
この建物も個人のもので、
82歳になるお婆さんが管理しています。
毎朝7時半に 20枚の雨戸を開けに来て、
見学客が来るのを待っているそうです。
この地区の見ものは、その古い住宅だけではなく、
それらを結ぶ、生活道路も歴史的資料です。
「里道(りどう)」と言って、
斜面を下る道と、等高線に沿って延びる道が
集落のフレームを形成しています。
この写真が、その落合地区を写したもの。
谷を挟んだ、向かいの山の上から撮りました。
この素敵な住宅群の、半分以上が空き家だそうです。
さっきまで居た、「長岡家」を望遠で覗いてみましょう。。。
そば屋を教えてくれた、あのムネさんが、
まだ縁側で油売ってる(笑)
こののどかな空気を味わっていると、
近頃、若者が移住してくるのが、わかる気がしますね。