先月行った、インドでのこと。。。
象嵌細工の工房を見学に行ったんですよ。
タージマハルで、象嵌細工の耐久性を見て、
どういう風に作られるのか、気になっていました。
この工房では、主に大理石を母体としたものに、
様々な物をはめ込むという作業をしていましたよ。
作業は、その工程ごとに専門職がいて
分業で進めているようでした。
まずは、土台になるものに彫刻をしていく人。
堅い大理石を彫っていくために、
薬指と小指が、不思議な形で彫刻等をホールドしています。
繊細な作業で、しかも力が必要というわけです。
その横では、埋め込むパーツを削りだしています。
手動のグラインダーで、パーツを細かく形作っています。
様々な玉石の色合いで、模様を作るんですね。
アメジストやメノウ等の半貴石のほか、
水晶や、ターコイズなどが使われているようです。
パーツをデザイン通りに並べます。
土台に掘った窪みに、きっちり収まるように
細かく調整しながらはめ込みます。
その時使う接着剤。
石灰系の、いわゆるセメントでしょうか?
きっちり嵌め終わったものは、凸凹のないように、
砥石で平面を出していきます。
水で流しながら、砥石を掛けます。
タージマハルでは見られませんでしたが、
このような螺鈿細工もあるんですね。
宝石のような輝きです。
これらの製品の値段は、
出来上がったものの大きさではなく、
細工の細かさ、工程の多さで決まる。
小さくても、緻密な細工のものほど高価となります。
これはテーブルですが、中に照明が内蔵されていて、
裏から透かして光るようになっています。
日本へも、宅急便で送ってくれるそうですよ。
我が家には、似合う部屋が無いのが残念です^^