向島の山の中に、チョコレート工場があるという。
噂を頼りに訪ねて見ました。
向島といえば、造船の島。
工場と言うから、造船所の中にでも
あるのかと思いきや、みかん畑の奥の奥。
高見山の懐に抱かれた、
抜群に見晴らしの良いところ。
もともとは、郷土文化保存伝習施設管理センターという
やたら長い名前の公共施設。
その跡を利用した工場ですよ。
2階のフロアが、工場であり
カフェであり、ショップになっています。
そこからの眺望が最高!
瀬戸の多島美のお手本のよう。
そして、チョコの香りが充満していて、
妙に心落ち着く。
厨房の中から、カンカンと拍子木を叩くような音。
それが、どの工程の音なのかは分からない。
配置図を見ると、コンチングマシンとか、
テンパリングマシンとか書いてあるけど、
それが何をするものなのかも分からない。
でも、豆がローストされて、
ここで冷まされていることは分かります。
この後、粉になって練って練って、
滑らかなチョコレートになっていくんでしょうね。
カフェのコーナーでは、
ホットチョコレートはもちろんのこと、
コーヒーやカプチーノ、エスプレッソもいただけますよ。
そして、この絶景がもれなくついてきます。
カカオの香りが充満した部屋で、
ホットチョコを飲みながら、
瀬戸内のゆっくりとした時の流れを味わうと、
贅沢とはこのことだと、つくづく思いましたよ。
さて、買って帰ったチョコを見てみましょう。
瀬戸の波を表したと思われるうしお模様。
その波間に沈む夕陽があしらわれて、
見方を変えると、二人の人が背中合わせに
もたれあって寛いでいるようだ。
カカオ豆と砂糖だけのシンプルなチョコ。
一欠づつ、口の中でゆっくり溶かすと、
軽いトリップ感が味わえる。
これ、もしや、ヤバイ、かもね^^
包み紙が可愛くて、
合うフレームを探し中。
チョコはおやつじゃない、嗜好品だなと、
軽く依存症になってから、つくづく思います。