我が家には、古いカメラが沢山あります。
その時代時代に、工業デザインの粋を尽くして
作られた精密さが、泥沼のようにハマるんです。
精密な工業製品なのに、出来上がるものは、
写真という滑らかなアートというのがまたいい。
さて、今日ご紹介するのは、セルフタイマーです。
このプラスチックのケースも可愛いでしょう?
色合いさえも、ノスタルジックなムードを醸し出してます。
ケースを開けると、いかにも精密そうな
小さなマシンが詰まっています。
ダイヤル部分を回して、動作時間を設定します。
時間の経過とともに、先端から針が出てきて
カメラのシャッターを押す仕組み。
ある程度ハイクラスのカメラには、
セルフタイマーが内蔵されるようになりますが、
初期のころは、セルフタイマーはこのように
オプションパーツだったのです。
この、セルフタイマーをシャッターボタンの
レリーズねじにねじ込んで固定します。
そして、お好みの秒時にダイヤルをセット。
側面にあるボタンをスライドさせれば、
ゼンマイ仕掛けのセルフタイマーが始動して、
指定された時間後に、シャッターが押されるという訳です。
その間、ジ~~~という、ゼンマイが働くギアの音。
昨今の、LED点滅とは全く趣の違う、
なんともアナログなセルフタイマーです。
こんな古いシステムでも、
今流行りの自撮りが出来るという訳ですよ。