「シコチュー探訪」カテゴリーアーカイブ

生き木の地蔵


 

 

それは、川之江の切山地区にあります。

香川県へ抜ける県道9号線から、400mほど入った林の中。。。

昼尚暗い、うっそうたる森の中。

その名のとおり、生きた木に彫られたお地蔵さんです。

 

 

全くもって、健やかに生きている木です。

その麓に、お地蔵さんが掘られているんですよ。

もともとは、300年も昔に彫られたものがありましたが

その木が弱ってきたので、

今の木に、新しく彫られたのだそうです。

 

 

古いほうの「生き木の地蔵」は、今は祠に納められて

それでも朽ちてはおらず、

お地蔵さんも、その優しい姿をとどめています。

ふつう、このように手を加えられると

木の勢いが弱って、枯れてしまいそうな気がするのですが・・・・。

 

 

お地蔵さんの、姿も穏やかで

彫られた木も健やかで、

なんとも不思議な、そして妙に有り難~く感じるんですよ。

 

 

 

 

 

 


ふれあいの海辺


 

 

四国中央市の海岸線のほぼ中央。。。。

そこに「ふれあいの海辺」というところがあります。

 

 

それは何処かと言いますと、

シコチュービーチの東側。

この立看板はあるけれど、どこからどこまでが

「ふれあいの海辺」なのかはよくわかりません。

シコチュービーチの正式名称が

寒川豊岡海浜公園ふれあいビーチなので、

そこも含めて、全体が「ふれあいの海辺」なのかも知れません。

 

 

シコチュービーチは、人工の砂浜で、

全体が護岸に囲まれていますが、

その東側には、今も自然のままの砂浜が残っています。

この砂浜は、シーグラス拾いなどの

ビーチコーミングには良いところです。

引き潮の時、30分も探せば、

シーグラスがたっぷり拾えますよ^^

 

 

また、ここは夕焼けビューポイントとしても良いところです。

今の時期は、天満の岬に陽が沈みますが

夏場は、水平線に沈むので「だるま夕陽」が見られることもあります。

正確には、しまなみ諸島に日が沈むので

なかなか表情豊かですよ。

 

黄昏の瀬戸内を撮っていたら

イソヒヨドリがやってきた。。。。

 

胸元が、夕日に照らされ、普段よりいっそう赤く見えましたよ。

 

 


四国中央市のシンデレラ物語


 

 

わが町、四国中央市の、土居町に「お作池」というのがあります。

周囲10mほどの、地味~な池です。

 

 

この池には、まさに日本版シンデレラとも言える

興味深い話が語り継がれているんですよ。

それは、江戸時代。1714年のことです。

西条藩主であった、松平頼致(よりよし)が領内を巡視のため

宇摩郡津根郷八日市を訪れました。

 

喉の渇きを覚えた頼致公は、服部幸左衛門の屋敷の門を叩き、

一杯の水を所望されました。

娘のお作さんが井戸水を汲み上げて、

うやうやしく頼致公に差し出しました。

その気品ある礼儀正しい振る舞いや人柄が頼致公の目に留まり、

西条藩江戸屋敷に出仕することになります。

 

 

これだけでも、スゴイことなんですが

この話は、さらに凄い事になりますよ。

 

紀州徳川家当主だった吉宗公が8代将軍となったために、

いとこである頼致公が紀州徳川家6代目を継ぐことになり、

徳川宗直と名を改めます。

 

お作さんも、55万5千石の大大名の側室になった訳です。

1720年には嫡男・宗将(=紀州徳川家7代)が生まれます。

他の9人の子どもたちもそれぞれ大名家の跡を継いだり、

前田家や細川家や池田家など有力大名に嫁いでいきました

 

 

つまり、あの徳川家の側室が

この土居町出身の、町娘であったと言う話です。

この地には、徳川家から様々なものが奉納され

ゆかりのものが数多く残っているそうです。

 

津根にある、一宮神社の境内には

水戸黄門の印籠でお馴染みの

「三つ葉葵のご紋」が入った石灯籠が残っています。

 

 

そして、このお作池の傍には、

あの時、頼致公に差し出した水が

今も、静かに流れ出ているんです。

身近なところにも、壮大なドラマがあるものなんですねぇ^^

 


二人のアカボシ


 

なにやら意味深なタイトルですが、

もともとキンモクセイというバンドが

「二人のアカボシ」という曲をヒットさせたのですが

それはもう10年近く前です。

今日紹介するのは、その曲とは全く関係のない

JR予讃線の「赤星駅」

駅舎は、ベンチが4つ有るだけの小さな駅です。

シコチューには、なんと!!

JR予讃線の駅が6つも有るんですが御存知でしょうか?

東から順に、川之江、伊予三島、伊予寒川、

赤星、伊予土居、関川。

川之江と伊予三島以外は無人駅で

普通列車しか止りません。

そうは言っても、1日20本も止るんですよ。

駅の規模の割には、結構止るんだなあという印象。

ほとんどが通勤と、通学。

そしてお年寄りの足ですね。

赤星駅の名前の由来は

背後にそびえる赤星山(1453m)から・・・・。

伊予小富士と呼ばれる美しい形の山ですよ。

この駅は単式1面1式と言って、

線路が1本、ホームが片側に一箇所だけの構造です。

つまり、特急列車の待ち合わせに使われる事がなく

客が乗降を終えるとすぐに出発します。

ここだけ見ると、まるで路面電車のような風情です。

どうってことのない、ただの田舎の駅ですが

ぶらり一人旅の気分を味わえる、素敵なところですよ^^

第一、名前がロマンチックでしょう?

一応、キンモクセイの「二人のアカボシ」もどうぞ・・・・。


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余木崎ブルース


 

 

四国中央市の海岸線で、岬と呼ばれるのは

西の端、新居浜との境にある天満岬。

そして、東の端、香川県境にあるこの余木崎。

 

ここ余木崎には その昔「マリンセンター」という

一大?レジャーランドがあったんですよ。

もうその事を知る人も、少なくなってきたなあ。。。

我々世代は、「西のりんりんパーク」「東のマリンセンター」

ついでに「新居浜の近鉄観光センター」と言うくらい

夢のテーマパークでありました(笑)

 

今は、香川県側に道の駅とコンビニがあって

愛媛県側に夏場は海水浴場が開かれるだけの・・・

あ!もう一つセルフのうどん屋さんもありました。

マリンセンター跡地は、コンビニの駐車場と化してます。

まるで、強者共の夢のあと。。。。

そんな余木崎ですが、地形は立派な岬です。

 


人々に忘れ去られたような岬ですが

機会があれば是非その先っちょ感を体験してください。

愛媛県と香川県の境目感?も、感じられます^^

潮が満ちていると、防波堤まで波が来てます。

したがって、おススメは大潮の干潮時です。

海岸の岩を伝って歩くと、その岩の形の面白さに気付くはず。
地質学の事は良くわかりませんが、

そこにある石という石、岩という岩、どれも不思議なんですよ。

岬の崖の所は、押しつぶされたような

層になった岩で出来ています。

 

 

崖が終わって、海岸へ続くところは

「鬼の洗濯岩」のような形。

そして、洗濯岩を近くで見ると

これまた、不思議な模様がいっぱいです。

 

 

誰かがカッターで切れ目を入れたような人為的な模様。

こんなに割れ目がいっぱいなのに、

触れて見ても、動く気配はない。

さらに見ていくと・・・・・・

この割れ目が縁取りされているところがあるんです。

 

 

割れ目の部分が変色して、

しかも若干盛り上がった感じになっている。

不思議な現象でしょう?

 

そして、潮溜まりも小魚や小海老や蟹や磯巾着や

ちょっとしたビオパークですよ。

でも、夢中になって潮が満ちてくると

帰れなくなりますから要注意です。

 

 

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馬瀬法皇の滝


 

 

 

四国中央市の滝シリーズ。

上柏町から翠波高原に向う馬瀬林道の途中。

薄暗い谷に、静かに落ちる滝があります。

 

JAM_8714

滝壺はそれほど大きくなく、

手前には、小さなアーチ橋が掛かり、

向こう岸へ渡ることが出来ます。

 

 

 

JAM_8715

滝は小ぶりで、こじんまりしていますが、

すぐ横に、似つかわない程の立派な石碑が立っています。

 

馬瀬法皇の滝の名の横には、

観音霊水とも書かれていますよ。

 

どんな謂れがあるのでしょう?

そこのところはまだ未調査です。

 

ご存じの方が居られましたら

ご教授のほどよろしくお願いします。

 

JAM_8709

 

馬瀬林道には、四国八十八ヶ所に因んだ

お地蔵さんがやはり八十八体、

数キロに渡り祀られています。

 

その内の十体がここに並んでます。

昼でも薄暗いので、一人ではちょっと不気味^^

 

でも、しかし・・・

JAM_8706

今、馬瀬林道の入口辺りは菜の花が満開。

早咲きの桜もちらほら。

 

シコチュー平野の景観とともに

春らしい風景が楽しめますよ^^

 

 

 

33.958624, 133.566294

 

 

 


薬研の滝


 

「薬研」というのは、時代劇で医者が使っている、

薬草をすり潰す、舟形のすり鉢と軸のついた車輪のセット。

 

その名が付けられた滝というのはどのような滝なのか?

 

JAM_7930

 

四国中央市土居町の、小林の山手。

高速道路の側道から少し山手に入ると、

案内看板が立っています。

 

そこから、さらに山手へ入ると、

先日紹介した、古子川の透過型砂防ダムが見えてきます。

 

その近くに車を置くスペースがあるので、

さあ、そこからは山道を登って行きますよ。

 

JAM_7942

 

四国電力の鉄塔へもつながっているので、

メンテナンスの作業者が使っている道なのでしょうね。

 

良く踏み固められた、歩きやすい道です。

 

最初の登りは若干キツメですが、

すぐにちょうどいい感じの上り道になります。

 

JAM_7920

杉の枯れ葉が道に敷き詰められていて、

気をつけないと滑りやすい。

 

ところどころ、道が狭く

谷側への滑落に注意が必要。

 

JAM_7939

こんなアドベンチャーな丸太橋もありますよ。

張られたロープでしっかりバランス取りながら

ゆっくりと進みましょう。

 

JAM_7964

随所に手作りの標識があるので

道に迷う心配はありません。

 

しかし、イノシシが地面を掘った跡があるし、

猿の糞などが結構落ちていました。

 

 

JAM_7950

30分ほど歩いたら、滝らしいものに出くわした。

これがそうかな?と思ったけれど、

そこからさらに、上流に向かって

ロープが張られているので、登ってみる。

 

ここの部分が一番スリリング。

ロープを頼りに急勾配を登っていきます。

 

 

JAM_7956

登り始めてちょうど40分。

薬研の滝に到着です。

 

水量はそれほど多くなかったですが、

周囲の雰囲気もなかなか良くて、

さすが四国の滝88選に選ばれているだけのことはある。

 

 

JAM_7962

天気が良ければ、虹もかかるでしょう。

春雨の後で来たら、さらにマイナスイオンも降り注ぎ、

癒し効果満点になるでしょうね。

 

お手軽ハイキングにオススメです。

 

 

 


[悲報!] コンドウ模型店閉店!!


 

 

60年の歴史を誇る、コンドウ模型店。

なんと!とうとう閉店するというのです。

 

JAM_6100

 

四国中央市の川之江にある、栄町商店街で、

子供たちに親しまれてきた老舗の模型店です。

 

市内はもとより、県外からもマニアは訪れ、

店舗入り口には、作品の展示用のウインドウもあります。

 

 

JAM_6103

 

60年前といえば、模型と言っても

竹ひごやバルサ材を使ったものが多かった。

 

その後、スケール物のプラモデルが人気になり、

さらには、ジオラマ作りが流行。。。

 

また、ラジコンが登場して、飛行機やヘリコプター、

ボートなども、無線操縦する時代に。。。

 

JAM_6105

 

それと平行してやって来たのが、

ミニ四駆とガンプラのブーム。

社会現象にまでなりましたね。

 

わたくしも、子供の頃の小遣いは、

その殆どをプラモデルにつぎ込んでいた。

 

二段ベッドの上の段が、ウォーターラインシリーズの

展示場と化していた時代もありました^^

 

 

さて、懐かしい風景を目に焼き付けに、

久しぶりにコンドウ模型店に行ってみたら、

94歳のおばあちゃんは、元気に店番してましたよ。

 

 

 

JAM_6110

 

今、閉店セールで全品30%オフなんです。

記念に四駆を2つ購入。

 

子供ごころにしばし戻って、ちょっと丁寧に、

時を楽しみながら、作り上げてみようと思います。

 

 


畠山城(塩釜神社)


 

 

 

国道11号線の、塩谷の信号。

その角に、古めかしい石段があります。

 

前々から、気になっていたので

ちょっと探索にやってきました。

 

JAM_5798

10段ほど登ったところに、

鳥居があって、「塩竃神社」と書かれています。

 

今の漢字で書くと「塩釜神社」

 

きっと、この辺りは塩の生産が盛んだったのでしょうね。

 

JAM_5798-1

 

わたしが気になっていたのは、その上にある

妙に立派な石垣。

 

階段の両側にある石垣が、

ただの神社とは思えない、

立派な石垣なんですよ。

 

 

JAM_5804

その反り具合が、城の城壁を思わせる。

もしや、城跡の名残りではなかろうか・・・・。

 

石段を登り、その石垣を間近に見ると、

勝手な想像が、確信へと変わってきましたよ^^

 

 

JAM_5803

 

石段を登り切ると、そこは平らで意外と広い。

その広場に、神社の祠があります。

 

ここはきっと城だったに違いない。

 

 

JAM_5801

 

祠の周辺を探索すると、なんと!

「畠山城跡」という石碑を発見。

 

今日のところはここまで・・・。

いつの時代の、誰による城なのか?

興味は尽きないのですが、資料が少ない。

週末に、川之江の図書館で調べてみます。

乞うご期待。。。

 

34.019545, 133.576395

純信堂


 

 

四国中央市の、名所旧跡を紹介するシリーズ。

 

日本3大ガッカリ名所のひとつに、

「はりまや橋」が数えられているそうです。

 

確かに、川は流れていないし、そんなに大きくもないし

歌に歌われた割には地味な(色だけ派手な)橋ですね。

 

「土佐の高知の、はりまや橋で

坊さん かんざし買うを見た」

 

そのお坊さんの名前が「純信」と言います。

 

 

純信は、高知の竹林寺のお坊さんで37歳。

純信と恋愛に落ちたのが「馬」という17歳の少女。

はりまや橋でパパラッチにスクープされた後、

2人は駆け落ちします。

 

しかし、金比羅で捕まるんです。

関所破りの罪で・・・・・。

 

 

高知に連れ戻され、お白州で裁かれると、

馬は仁淀川より西へ追放。

 

純信は、土佐の国の外へ追放。

そして、この川之江へやってくるのです。

 

そして、純信は寺子屋を開きこの地の子供たちに

読み書き算盤を教えたそうですよ。

 

 

その後、この悲恋は成就することは無く

2人は離ればなれのまま生涯を終えます。

 

後世、2人の悲恋をいとおしみ

この川之江に、純信堂を建立し お参りしているという訳です。

 

はりまや橋を知らない人は無いけれど、

この純真堂を知る人は、かなり少ないでしょう。

 

もしもお近くにお越しの際は是非、お立ち寄りいただき、

恋愛成就祈願をされてはいかがでしょう。