現存している住宅として、愛媛県で1番古い。
そして、四国中央市で唯一の国の重要文化財。
それが「真鍋家住宅」です。
ただの古い民家とは、ちょっと違うようですね。
なんと!17世紀に建てられたものなんですよ。
17世紀っていつごろ??
それは、水戸黄門の時代です。
真鍋家の歴史は、源平の戦いまでさかのぼります。
って言うか、四国の山村には
必ず平家の落人伝説がありますよね。
ここ「切山地区」も、その例に漏れず
平家伝説が伝わっています。
1184年、一の谷の戦いに敗れた平氏は
最初、徳島県の祖谷に安徳天皇を隠しました。
しかし、源義経が阿波へやってきたことを知り
安徳天皇をお守りして、この地に隠れ住んだんだそうです。
その時、一緒にやって来た平氏が
「田辺氏」「真鍋氏」「参鍋氏」「近藤氏」「伊藤氏」
ほら、四国に多い苗字でしょう?(参鍋氏除く)
翌年、屋島の合戦があるのですが
その前に安徳天皇は長門の国へ移ります。
5人の平氏は、その後切山へ戻ってきて
そのまま住み着いたそうです。
もともと、「切山」は「霧山」と書かれていたそうです。
そのくらい、霧の多いところ・・・・・・?
いや、実際は山の東の香川県側の「田の野」が霧深く
その霧が、山を越えてこの「切山地区」を流れ降りるんですね。
この、真鍋家住宅の裏側を見てください。
窓がありません。
表は、開放的なつくりなのに・・・・。
山を伝って降りてくる、
湿った霧を家に入れないためでしょうか?
「古民家」と言うには、歴史が重過ぎる感じ。
是非一度、重い歴史を感じて見てください^^