タージ・マハルを建設した、
ムガル王国の、シャー・ジャハーン国王は、
川向いに、黒大理石で自分の墓を造ろうとしました。
その名残りは、タージ・マハルからも見ることができます。
国王は、志し半ばで 自分の息子に捕らえられ
アグーラ城に幽閉されてしまいます。
建設に使われる、莫大な資金を
国民のために使うべきだと、息子は考えたそうです。
ムガール城の城壁は、赤砂岩が使われていて、
独特の赤い色をしています。
砂岩といえば、モロイというイメージですが
数百年も威容を保っているのは凄いですね。
この城も、世界遺産に指定されていて、
世界中から、沢山の人々が集まってきますよ。
息子は、もう一つのタージマハルの建設を阻止しましたが、
もしもそれが建設されていたら、
更に多くの人が集まることとなり、
巨大な経済効果を産んでいたことでしょう。
政治って、難しいですね。
これが、アグーリ城から見た、タージ・マハルです。
しかし、王は「囚われの塔」というところに
閉じ込められたので・・・・
実際は、このように見えていたことでしょう。
自分が作った、愛妻の墓を見ながら、
7年間幽閉された後、亡くなったそうです。
その後、タージマハルの中に、夫妻で祀られることとなります。
城とはいえ、この建物も全体がアートしています。
赤砂岩の細工のほか、扉などの木工も
凝った作りをしていますよ。
また、タージ・マハルと同じ様に
大理石もふんだんに使われています。
白大理石でできたムサンマン・ブルジュは、
噴水もあしらわれた、祈りの場所。
ここも象嵌細工が施され、
今も美しい色を保っています。
城でありながら、宗教施設の意味もあるので
現地の人にとっては、祈りの場所であり、
また、やすらぎの場所でもあるようですよ。