オリンパスは「Pen」というハーフサイズカメラで
一世を風靡しました。
そして、ハーフサイズカメラのブームがやってきて、
各社、ハーフサイズカメラを売りだします。
キャノンから出たのが「Demi」1963年のことです。
デミタスコーヒーのデミです。
洒落たネーミングですね。
大きさは、今のミラーレス一眼くらいです。
オリンパスのペンシリーズは、フィルム巻き上げがノブ式で、
使い捨てカメラのように、ギアを巻き上げるものでしたが、
このデミは、レバー巻き上げで、
一つ上のシステムを採用しています。
ストロボを取り付けるためのレールは付いていますが
接点はなく、左側にドイツ式接点が備わっています。
底部には、電池室のふたが見えますね。
ここにH-Dタイプの水銀電池を入れると、
C-dsによる測光で、シャッター速度優先で自動露出撮影ができます。
電池室の横の黒いダイヤルで、
フィルム感度設定ができるようになっています。
感度は25~400の範囲です。
F=1.7という、明るいレンズが特徴です。
1.7~16の範囲で調整できます。
シャッター速度は、B,8~500。
電池が無くても、マニュアルで撮影することができます。
各部のデザインも今に通用するモダンなもの。
細部のメッキなども40年たった今も綺麗なままです。
全体に、角が丸められていて
手触りがよく、操作感も自然です。
こんなデザインのデジカメがあったら
きっと売れると思うんですが、いかがでしょう?