夢が叶うコーヒーがあるという。。。。
そんなこと、にわかには信じられない。
しかも、そのコーヒーがやたら美味いという。
早速、特派員として取材に行ってきましたよ^^
場所は、高松市の山の中。
狸や狐や猪が住んでいる、竹やぶの奥の奥。
もともと公民館だったところを借り受けて、
そこに、焙煎師が住んでいるんです。
基本的なシステムはというと、
注文を受けてから豆を炒ってくれるというものです。
焙煎するには、しばし時間がかかりますので、
その前に、コーヒーを淹れてもらって
それを味わいながら、待機することにします。
コーヒーを淹れると言っても、
そこは、竹やぶ前の広場であって、まさにアウトドア。
春のような上天気でしたので、
露天が逆に、心地よかったのであります。
今日は、突然伺ったので 露天でしたが、
普段、ドリップサービスする時は、
ここにタープが張られるそうですよ。
丁寧に丁寧に、コーヒーを淹れていただき、
それを、切り株の上に腰掛けていただきます。
シチュエーションもロケーションも、
全てが、コーヒーの味わいの味方ですから、
美味くない訳がない。。。
焙煎もそうですが、ドリップするのも目の前。
オープンキッチンとかという次元ではなく、
下手に動くと、お邪魔しそうなくらいの距離感。
つまり、挙動の一つ一つが、
まるでショーのようでもあるんです。
さて、いよいよ焙煎が始まりますよ。
先ずは、火起こしから・・・。
そう!そこからなんです。
昔ながらの七輪を使い、杉の枯れ葉に火を付けて、
置き炭を投入し、おもむろに木炭をいこしていく。
一連の、火起こし作業の合間には、
コーヒー豆のハンドピッキング。
欠点豆を、丁寧に取り出して良い豆だけを選別。
一度に出来る焙煎は、たったの200g。
大きな焙煎機に比べると、かなり不効率。
しかしここでは、対面焙煎にこだわっています。
さて、いよいよ焙煎が味まりました。
最初のうちは、♪=72くらい。それの倍刻み。
手は前後、体は左右。
一定のリズムでシャッフルしながら
豆はどんどん煽られていきます。
時間は計っているのか?と聞くと、
手に伝わる豆の感覚と、目で見る豆の姿で
判断しているそうです。
ある瞬間から、肩幅で横に広げていたステップが、
7:3で斜に構え、膝を軽く曲げ、腰を落とし、
そして、スイングのテンポが上がった!
そう、駆け足くらい。。。いわゆるアレグロ。
それの倍刻み。
もう、話しかけづらい緊迫感!
そりゃそうです。焙煎は行き過ぎると
後戻りはできない。
クライマックスへと上り詰め、その頂点を見極める。
その瞬間を逃さず、火から遠ざけられる。
さて、休む間もなく浅い網にと移されて、
うちわの風で冷却が始まる。
艶のある豆が、小気味良く舞います。
と、同時に残った皮が、ひらひらと舞い上がる。
この時のテンポはアダージョ。
そして、ようやく会話が戻る。
丁寧に袋に入れられて出来上がり。
時間の感覚が麻痺してしまって、
おおよそですが1時間ちょっとかな?
巷で、これほど評判になっている、
その所以を伺ってみました。
とにかく心をこめて焙煎するそうです。
そして、飲むときに夢を明らかにして欲しいと・・。
自分の夢を、自分ではっきりさせることが、
夢をかなえるための第一歩だとか・・・。
彼は、5年前の震災をきっかけに、
この地にやってくる事になるのですが、
そういう経緯は、私ごときがここで書くほど他安くないので、
また、機会に恵まれたなら回顧いたしましょう。
P.S この旅を計画してくれた友人に
心より感謝いたします。
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