先日来、GoogleのテレビCMで、
検索先として使われて、人気が出ているようです。
「養老天命反転地」
それは、世界的に有名なアーティスト、荒川修作氏と
そのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の
30数年に及ぶ構想を実現した、
身体で直接体験できるアート作品です。
養老の滝と、その周辺に広がる広大な公園、
「養老公園」の中にそれはありますよ。
自然の地形を上手く利用して、
さらにコンクリートや盛り土で起伏を作り、
まるで、フィールドアスレチックのようでもあります。
148もの曲がりくねった回遊路、
大小さまざまな日本列島などがつくられています。
ここでは、とにかく身体を使い、
バランスをとりながら、
私たちの身体の持つ様々な可能性を見つけることができます。
起伏に富んだ地面が不思議な感じに構成されており、
これも感覚の不安定さ・危うさを
体全体で楽しむことを目的とした施設です。
こうした日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、
不安定な感覚を体全体で味わうことにより、
人間本来の感覚を再確認することが狙いだそうです。
また、例えば子供連れの場合、
危険そうで子供から目が離せない等、
お互いの存在を常に意識しながら過ごすため、
人と人とのつながりのあり方や
バリアフリーについての問いかけも行われているそうです。
天命反転地の名の由来というのは、
希望有る未来へのスタート地点だそうですよ。
「死」を前提とした消極的な行き方を改め、
古い常識を覆すことが必要だと言っています。
死へ至る宿命(天命)を反転させる、
実験的なアートです。
人間の持つ平衡感覚や遠近感に揺さぶりをかけ、
私達を、ヨチヨチ歩きの子供の状態に戻して、
知覚を再構築させるよう、隅々まで計算された構造。
近代的パワースポットですね。
是非、スニーカーを履いて、体験してみてください。
かなり若返ります(笑)