JR土讃線新改駅のスイッチバックをご紹介しましょう。
この写真は、池田方面からやってきて、
前方にクロスポイントが見えてきたところ。。。
二股にわかれているでしょう?
右に行くと、そのまま高知方面へとつながっています。
左へ行くと、その先で線路は途切れていますよ。
イラストにしてみたので見て下さい。
今A地点からクロスポイントを見ながら前進し、
進路を左にとって、B地点の行き止まりへと進んでいきます。
B地点まで行くと列車は停止します。
運転手さんは、確実に停止して安全を確認したら
おもむろに列車の後部へと移動します。
その時、運転手さんの手には、
操縦用のハンドルが握られていましたよ。
あのクランク式のハンドルは、
一車両に一つしかないんですね。
そのハンドルを、後部の運転席に取り付けると
列車はゆっくりと後退を始めます。
つまり、B地点からC地点へと移動するわけです。
C地点には、新改駅のホームがあります。
ここで、乗客が乗降します。
また、特急とのスレ違いの時はここで待機します。
特急列車は、この駅に用は無いので
A~DあるいはD~Aへと、一直線に通過していきます。
つまり、各駅停車だけが、
スイッチバックのイベントを行うのです。
さて、新改駅を出る時間になりました。
ゆっくりと前進し、今度はクロスポイントを右にとって
Dの高知方面へと進むわけです。
何故、このような面倒なシステムがあるかというと、
先ずは本線が急勾配であること。
その沿線に、プラットホームを作りづらい地形なんですね。
そこで、本線から枝を出して、
平坦地にプラットホームを設置する。
更に、通過する特急や貨物をやり過ごす。。。。
鉄男や鉄女じゃなくても、
こんなイベントが毎日繰り返されていると思うと
妙に心動かされませんか?
たまにはのんびり、各駅停車の旅、いかがでしょうか^^