梅雨空はどこへやら?
夏のような天気が続きますね。
この夏空が、最近、ラジオ放送に
異変を起こしているのをご存知でしょうか?
それは、FM放送の混信などですが
お気づきの方も多いのではないでしょうか?
いつも聞き慣れている地元の放送局が
突然、他の放送局の音に被せられたり・・・。
ドライブの途中で、周波数をスキャンすると
いつもは入らない電波を拾ったり・・・・。
それは、この夏空と大きく関係しているんですよ。
本来、FM放送で使われるVHF波は、
直進性を持っていて、
障害物に遮られ易いという性質があります。
通常なら、見通しの効く範囲で送受信が成り立ちます。
ところが、6月から8月にかけての夏空のもとでは
「スポラディックE層」(以下Eスポ)
という特殊な電離層が発生して
普段は届かない電波を、反射させて
ありえない程遠くの電波を受信することがあるのです。
アマチュア無線家の間では、このEスポの反射を利用して
普段は繋がらない遠方の局と交信できるので
特別なイベントとして歓迎されるんですよ。
FM放送が混信して、迷惑といえば迷惑ですが
マニアックな季節の風物詩として
これを楽しんでみるというのも面白いですよ。
日中、車のFMラジオの周波数をスキャンしてみて下さい。
今の時期は、随分多くの局が拾えます。
普段は聴くことの出来ない東北や北陸、時には北海道。。。
それどころか、韓国や中国のFM放送も聴けることがありますよ。