初めて知ったのは、新聞記事でした。
近いうちに、スイス人がパン屋を始めるという記事・・・・。
場所は、新居浜沖にある大島。
最近、テレビ番組の「人生の楽園」でも紹介され、
かなり人気を呼んでいるらしい。
そこで、とりあえず大島へ渡ってみることにしました。
とりあえず・・・というのは、そもそも予約をしていないと
買えないくらいの人気ぶりらしいのです。
そこで、今日のところは行き方を理解して
場所を確認しようと思った次第です。
新居浜側の港に車を置いて、フェリーに乗り込みました。
船旅は、たったの15分ほどですよ。
大島側の港に到着しましたが、
実は、何処にパン屋があるのか判らない・・・・。
そう。行き当たりばったりでやってきたのです。
とりあえず、海岸線を歩いてみましたが
それらしいところは見当たらない。
しばし、島の様子を見物しながら散策しました。
そのうち、畑仕事をしている第一村人のおばちゃんを発見!
「パン屋さんを探しているんですが・・・・」と訪ねてみました。
するとおばちゃんは「あんたら、そりゃ来すぎとる」と言って
わざわざ、手を止め、案内してくれたんですよ。
それどころか、おばちゃんが電話してくれて
パンのキープまでしてくれたんですよ!
おばちゃんと一緒に、そこから10分ほど裏路地を歩いたでしょうか・・?
古い民家を改装した、手作り感満載の
パン屋に見えないパン屋がそこにありました。
おばちゃんのお陰で、最後のパンをゲット出来ました。
そして、パンを焼いているジャックさんとも
しばらくお話することが出来ました。
本来は、ジュエリー作家さんなんですが
パン屋が大人気で、忙しすぎて
今は、本業に手がまわらないそうですよ。
流暢な日本語で、丁寧に対応してくださいました。
「完売」の文字を悩みながらも、自分で書いてましたよ^^
本当は、家の修繕ややぎの世話など
することがいっぱいで、パン焼きが大変らしいです。
さて、今回は2種類のパンを買って帰りました。
一つはこのねじねじのタイプ。
ジャックさんによると、バターやミルクの配合を研究するうちに、
かなり太ってしまったんだそうです。
このパンは、確かに濃厚なパンです。
案内してくれたおばちゃんは、
「ねじねじのは、私ら硬うて、食べれん」
と、言っていましたが、
まあ、それほどではないにしろ
カンカンと音のする感じはありますよ。
でも、その硬い部分は厚みはなく、
中はモッチモチで、バターがよく効いた味わいのあるパンです。
もう一つは、ライ麦のパン。
こちらは香ばしさが素晴らしい。
そして、どちらのパンも、中身がしっかり詰まった感じ。
気泡が小さいと言うんでしょうか、
密度が濃いと言うんでしょうか、
ずっしりとした食べごたえのあるパンですよ。
どちらも、味わい深さが半端ない!
素敵な人々にも出会い、
うまい具合に、ステキなパンもゲットできました。
少しづつ、大事に味わいたいと思います^^