「シコチュー探訪」カテゴリーアーカイブ

中通り商店街のアーケード


 

 

四国中央市の旧伊予三島地区には、

4つのアーケード街がありました。

本町商店街は、数年前にアーケードが撤去され、

通り名も、西参道となりました。

 

 

JAM_2077

 

そしてこの度、中通り商店街も

アーケードが撤去されています。

 

 

 

shodo-girls_01_1280x1024

 

中通り商店街と言えば、四国中央市が舞台となった映画、

「書道ガールズ、私たちの甲子園」の

メインステージとなったところ。。。。

 

JAM_2080

 

街の復興を、紙産業の振興にかぶせて、

女子高校生たちが一肌脱ぐという内容だったような

違ったような・・・・。

 

 

JAM_2075

 

雨が降っても、濡れずに歩けるアーケード。

 

しかし、老朽化が進み、維持していくだけでも

その負担は大きいのでしょうか?

 

撤去するだけでも、かなりのエネルギーが必要です。

そのエネルギーさえなくなって、

自力では維持できないアーケード街も多いそうです。

 

 

JAM_2082

 

今や、車社会となって、濡れずに歩ける道よりも、

車が横付けできる構造のほうが集客に結び付く。

 

時代の流れとはいえ、わが町の栄華を支えた

長い屋根がなくなることは、何ともさみしい限りです。

 

 


竜王の滝


 

 

地元の人も、あまり知らない滝を紹介しましょう。

国道192号線を、川之江から池田方面に行く途中、

川滝町の入り口辺りに、「芝生(しぼう)」と言うところがあります。

そこから、下川方面へ奥へ奥へ・・・・

 

 

こんな奥に何があるの?という細い道の果てに

突然現れる「竜王の滝」

高さや幅や、滝つぼの大きさ等の

バランスがまるで絵に描いたような滝です。

 

 

滝つぼへ降りる階段や、

その周りのベンチや、東屋などは

徳島道が開通した記念に整備されたようです。

がしかし、ここも夏草に覆われて

滝へ降りていく階段は

雑草に隠れています。

 

 

マイナスイオンがたっぷりの、

そして、水の流れの美しい

シコチューの隠れた名所。

手入れが行き届いていないのが、ちょっと残念です。

でも、俗化されていないのは

それはそれで良いかも。。。。

 

 

一応地図は載せますが、

探検気分で、探して見てください^^

 

 


松風橋


 

 

土居町に、愛媛県で唯一のレンガ造りの橋がある・・・。

義母が、新聞記事を切り抜いておいてくれたので

早速取材に行ってきました。

 

場所は、JR伊予土居駅から東へ500mほど行ったところ。

国道11号線から言うと、ローソンのある三叉路を

土居高校の方へ北進し、最初の交差点を東に入って200mくらい。

 

 

新聞記事を頼りに、大体のところへやってきても、

こんな景色ですから、レンガの橋などあるとは思えませんよね。

両側に、柵のあるところが実は橋なんですよ。

川底に下りてみて、下から見るとこんな感じ。。。。

 

 

たまたま、橋の袂の鉄工所の方が近くに居られて、

「川の中へ降りられる所はありますか?」と聞いてみたら、

なんと、その方が自作で階段を作られていて

そこから、降りさせていただいたのです。

川原は、ブロックが敷き詰められていて、

水の流れも無く、まるで石畳を歩くような雰囲気。。。

 

 

そして、橋を見上げると、なんともレトロなレンガの佇まいです。

良くぞこれまで、水害などで流出することなく残っていたものですね。

明治時代にタイムスリップしたようですよ。

 

 

欄干に残っている、石標を見てみると

「まつかぜばし」と書かれています。

この名前は、川の西側の「松ノ木地区」と

川の東側の「風止め地区」との、

一字ずつを取って名付けられたそうです。

その反対側の石標には・・・・

 

 

ちょっと読みづらいですが、

「三島迄二里三・・・・・」と、彫られています。

マピオンの距離測で、ざっと距離を測ってみると、

この橋から三島迄、11.5km程の距離です。

 

36町が一里なので、

きっと「二里三十・・・町」の表記だったと推測されます。

さて、もう一度川原へ降りて、川下から見てみましょうか・・・・。

 

なんとも言えず、見事なアーチでしょう?

明治の終わり頃、農家の人たちが総出で作り上げたそうですが

この工事の設計者、そして監督の腕が伺える

まさに、後世に残る・・・実際に残った

いわゆる、「いい仕事してますねぇ!」  ですね。

 

 

 

 


余木崎海水浴場は今?


 

 

四国中央市の海水浴場といえば、

寒川豊岡ふれあい海浜公園、通称シコチュウビーチですが、

実はもう一つ、海水浴場があります。

 

JAM_8936

 

それが、余木崎海水浴場。

愛媛県と香川県の県境近くにある

古くから市民に慕われた海水浴場です。

 

一体今は、どうなっているのか?

ちょっくら取材に行ってきましたよ。

 

JAM_8933

ご覧の通り、ちゃんと海の家がありますよ。

今も現役だったんですね。

 

しかし、夏っぽい音楽が流れるではなく、

売店もなければ、貸しボートもありません。

 

 

JAM_8932

 

でも一応、管理人室があって、

監視員が常駐しています。

 

この日は、海水浴客は誰もいません。

つまり、貸切!

 

JAM_8934

 

砂浜は、どちらかといえばキメの荒い砂で、小石もゴロゴロ。

白くて美しい砂浜とは、お世辞にも言えません。

 

沖合には、消波ブロックが積まれ、

これが、サメよけフェンスの代わりにもなっているようです。

 

従って、波は穏やかです。

 

 

JAM_8930

 

トイレとシャワールームは、完備されいています。

まだ真新しい、綺麗な設備です。

 

この設備以外には、これといって目新しいものはなく、

海水浴場と呼ぶにはさみしいほどですが、

逆に言うと、ほぼ貸切で使えて

ある意味、プライベートビーチ感覚で利用できそうですよ。

 

 

JAM_8937

 

この砂浜は、県の肝入りで保全されているようです。

税金が使われているなら、利用しない手はないですね^^

 

 

 

 

 

 


クマガイソウの園


 

四国中央市の金砂町の杉林の中。

クマガイソウが群生している所がありますよ。

 

JAM_6246

 

クマガイソウは、絶滅危惧種に指定されている

貴重な蘭科の植物で、自生を見ることは稀だそうです。

もちろんここも、今城さんという方が

20年かけて、ここまで育て上げたそうですよ。

 

JAM_6224

今城さんは、ここにログハウスを建てて

週末はご夫婦でやってきて、野草の世話をしているそうです。

 

噂を聞いて、見学に寄せていただいたんですが、

突然の訪問にも関わらず、

快く、花畑を見学させてくださいました。

 

クマガイソウ以外にも、珍しい山野草がいっぱい。

JAM_6242

これはエビネ蘭。

 

私は、その方面に詳しくないので、

ただその清楚な佇まいに、ため息をつくばかりでしたが

趣味のある方なら、きっと話も弾むことでしょう。

 

JAM_6203

これはマムシ草。

茎がマムシに似た模様からその名があるそうですが、

なんと、根には毒もあって、そちらもマムシと同じ。

 

神は、なんと遊び心があるのでしょう。

 

JAM_6201

これはユキモチソウ。

感じで書くと雪餅草。

同じく絶滅危惧種だそうです。

本当にお餅のようですね。

 

その他に、ホウチャクソウ、ヒトリシズカ、ウラシマソウなど、

珍しい山野草が、丁寧に育てられていますよ。

 

ちょっとしたレアな植物園です^^

 

今城さん御夫妻、ありがとうございました。

 

 

 

 

 


みずぬるむ。。。


 

あまりにも良い天気だったので、

仕事帰りに、夕陽を眺めに行ってみた。

 

JAM_5828

 

場所はいつもの、シコチュービーチ。

正式名称は、「寒川豊岡海浜ふれあいビーチ」

 

海水浴には早いけど、

上天気に誘われて、ポツポツと人が来ていましたよ。

 

JAM_5837

 

沖に浮かんだ貨物船が、

西陽を浴びて輝いています。

 

 

 

JAM_5870

 

海は穏やかで、まるでスライムのような

滑らかな海面。

まさに「水温む・・・」という感じ。

 

 

 

JAM_5901

 

夕日が沈む水平線に、遠くの島々があるので

だるま夕日にはなりませんが、

ここから見る、黄昏れ時の風景は

地元なのに、旅情を感じるから不思議です^^

 

 

 


大地山公園


規模がそこそこ大きい割には、

意外とマイナーな公園「大地山公園」をご紹介しましょう。


JAM_2166

場所はといいますと、俗に言う野田土生線(のだはぶせん)を、

しこちゅう方面から新居浜方面に走るとき、

いよいよこれから山に登るぞ、という時の右側。

「ひかり食堂」のちょっと向こうと言った方が分かりやすいかな?^^

小高い山全体が公園なので、駐車場に車を停めたら

てくてくと山を登りましょう。

JAM_2239

先ず最初に、お子様用の遊具がありますよ。

今年の干支に因んだわけではありませんが

馬のブランコがあります。

このブランコ、ちょっと変わった形をしているでしょう。

大人が乗っても、おしっこチビリそうなくらい面白い^^

是非これは体験してください。

腹から笑ってしまいますよ!

JAM_2187

さて、頂上までは、約108段の階段を上ります。

その道沿いは、桜並木になっていて、

春のお花見にもいいところですよ。

 

 

JAM_2185

頂上まで上ると、東屋もありますし、

藤棚もあり、いたるところにベンチもあります。

そして、頂上からの眺めが素晴らしい!

眼下には瀬戸内海が広がり、

背中には二ッ岳がそびえ立ち

東には、しこちゅう平野が広がっている。

ピクニックには抜群のロケーションですよ。

JAM_2191

公園の東の端の方に、三角点の石票があります。

木の表示は何等か消えてしまってますが、

石の表示を見ると4等三角点と書かれています。

 

帰宅してから地図で調べてみると、この三角点の標高が49.8mでした。

 

 

JAM_2223-1

マイナーな公園なので、自然の宝庫とも言えます。

 

野鳥の観察や、昆虫採集にはもってこい。。。

今日も、すぐ近くでメジロが水浴びしていました。

 

よく整備されているにも関わらず、

案外知られていない、なかなかいい公園ですよ。

 

 


しこちゅうアルプス


四国中央市の法皇山脈が今年初冠雪です。
標高800m辺りから上が真っ白になりましたよ。

稜線の形が、空に映えてなかなか美しいですね。
この写真だけ見たら、どこの高山かと思うほどです。
まさにアルプスのようではないですか?
四国には、もっと高い山がたくさんありますが
この法皇山脈は、里の背中にそびえ立っているので
いかにもそそり立った山並みに見えます。

この山が、「豊受山」で1247m。
通称「おといこさん」
このすぐ西には「赤星山」が1453mで並んでいます。
例年なら、この時期は霧氷が着く時期がしばらく続いてから
そのあと、冠雪になるのですが、
今年は、霧氷の時期がすごく短く、
いきなり初冠雪を迎えました。
様々な、異常気象の余波がこんなところにも現れているようです。

街からすぐそこに1000m級の山々がそびえているので
冬の四国中央市は、まるで上高地のようではないですか?
それほどでもないか(笑)
しかし、目を90度北へと向けると、
そこには瀬戸内海が広がっている。。。。

これを風光明媚と言わずして
何と言うでしょう!(笑)
ここに暮らすことに感謝いたします^^


やまじ風公園


 

 

今が見頃の、広葉樹が並んだ公園。。。

ここは、四国中央市土居町にある「やまじ風公園」

 

 

訪れた日は、生憎の雨模様でしたが、

色付いた木々の葉が、しっとり濡れて

艶やかさえ感じられました。

管理者が常駐していて、

植え込みの木々や、花壇の花々は

手入れが行き届いていますよ。

 

 

 

ここのグランドは、野球1面、ソフトボール3面、

サッカー1面の利用が可能で、

ナイター設備も整っています。

主に、少年スポーツ団などの利用が多いようですよ。

そして、こんなステージが備わっている。

ここで野外コンサートなんぞやったら良さそう!

しかし、すぐそばを高速道路が通っているので、

雑音が多いかもですね。

 

グランドの隣には、巨大なローラー滑り台。

全長なんと105m。

滑り台を滑り終えたところには、

立派な複合遊具があって、

小さなお子さんでも楽しめますよ。

また、公園外周はランニングや

ウォーキング用のコースになっていて、

その途中には、ストレッチベンチなども備わっています。

 

 

ここへ来たら、絶対体験したいのがこれ。。。

「風のホルン」という大きなラッパのような物。

下のラッパに耳を当てると、

上の口で、風を拾って、音が鳴るようになっています。

風の囁きを、聴きに来てみてください。

木枯らしが吹き始めると、心底寒い音が聞こえます^^

 

 

 


関ノ原


関ノ原といっても、何処だかわからない。
四国中央市にそんな所あったかしら?
一般に、「せきのと」と呼んでますね。
いやもしかしたら「せきのとう」かも知れない。。。。
それは、四国中央市と新居浜市の境目にある峠道です。

普段は国道しか通らないのですが、
車を止めて、観察すると旧道の名残があります。
そこは遍路道でもあるので、今日も、泣きそうな空の下
何人ものお遍路さんを見かけましたよ。
こうして、写真を撮ると立派な峠道でしょう?

その峠には、瀬戸内バスの関ノ原停留所があります。
国道だけを通っていると、
ここに停留所が要るのかな?というくらい
家などは見当たらないのですが、
国道と並行して走る、すぐ南側の旧道沿いには
そこそこ大きな集落があります。

その集落には、正覚寺や正圓寺などのお寺もあります。
そして、旧道の峠の頂点脇には大きなイチョウの木がそびえています。
市指定の天然記念物で「中将庵の銀杏」と書かれています。
目通り4.6m、根回り12m、樹高30m、枝張り14m。
中将庵境内にあり、国道11号線に寄り沿う形でそびえ立っていますよ。
今日のところはまだ、葉は色づいてませんでした。

その銀杏のすぐ近くに、国土地理院の
このよな立て看板があります。
ここに、三角点があるんですね。
その三角点らしき標石を探すと・・・・

丁寧に、平石で保護するように
標石を隠しています。
調べてはないのですが、これほど大事にされている標石ですから
たぶん一等三角点なのでしょうね。
お時間のあるときに、あるいは、自転車などで行ってみて
周辺を散策してみてください。
昔の関の雰囲気が味わえますよ^^