期せずして、2日続けての「ノスタルジックカメラ」です。
と、言うのも 今日このカメラが新しく
私のコレクションに加わったのです。
勤めている会社の、大奥様から頂きました!
「ぺトリRF」というブローニーフィルムを使う
セミ版というサイズのカメラです。
「RF」というのは多分レンジファインダーの略でしょう。
2眼式の距離計が備わっています。
しかし、レンズのピントリングとは連動していないので
距離を計って数値を読んで、
それをピントリングに移す作業をしなければなりません。
巻き上げは、裏蓋の赤窓という 小さな窓から
フィルムに付いている裏紙の数字を読むものです。
近頃、トイカメラが流行って
ロシア製のHOLGAなどのブローニーフィルムを使うカメラが
雑貨屋さんで売っていたりして
つまり、シャッターが生きていれば
現役で使えるという代物です。
メーカーは栗林(くりばやし)カメラ
昭和27年製造です。
レンズは75mmF=3.5
シャッターはカーベルB、1~1/200秒
これとよく似たカメラをいくつか持っていますが
小西六(現コニカ)のパールに良く似ています。
この形のカメラを、総じて「スプリングカメラ」と呼びます。
バネの力で、レンズが飛び出して
スタンバイ状態になる事から、そう呼ばれるのです。
つまり、たたまれた状態では
このようにコンパクトです。
この後、2眼レフが大流行して
スプリングカメラは、姿を消して行きます。
しかし、そのレトロな姿は
なんとも味のあるカメラですね。
「ノスタルジックカメラ」カテゴリーアーカイブ
ノスタルジックカメラ27
あれ?前回のカメラと似ている?!
先日のカメラが「オリンパス35RC」
そして、今日のカメラは「オリンパス35DC」です。
同じ頃に発売された、35mmフルサイズの
コンパクトカメラです。
「DC」はデラックス・コンパクトの略。
何が、デラックスかと言うと
自動露出によって、暗い被写体から
高輝度の被写体まで、適正な露出が得られるというものです。
さらに、ストロボに付いても
プログラム露出で撮影可能です。
ちょうど、家族みんなでカメラを使い始めた時代で
女性でも簡単に写真が撮れるようにという
コンセプトで作られています。
「RC」は、マニア向けの高度な使い方が出来て
「DC」は、家族みんなで失敗無く撮れるというわけです。
値段は33800円。
レンズはF-ZUIKO 40mmF1.7
いま、1眼の交換レンズで
F1.7のレンズとなると
カメラ本体より高い値段になっていますから
貴重なレンズですね。
ノスタルジックカメラ26
今回取り上げますのは、「オリンパス35RC」
RCは、レンジファインダー・コンパクトの略だそうです。
その名の通り、35mmフルサイズの割には
かなり小ぶりで、前回のキャノネットとほぼ同じです。
つまり、今話題のオリンパスペンの
ミラーレス1眼レフと同じくらいの大きさです。
レンズはE/ZUIKO42mm、f=2.8.
シャッターは1/15~1/500秒。
ボディー上部にシャッターダイヤルがあって、
レンズ周りの絞りリングと、完全マニュアルでも使える
マニア好みのカメラです。
直線デザインが、とても凛々しい感じで
今でも十分通用しそうです。
昭和45(1970)年製。
当時の価格が22、300円。
今の金額に直したら、オリンパスEーP2位になるのでしょうか?
大きさ、重さ 109x70x50mm、410g
ちなみにE-P2は、120.5x70x35 mm 335g(ボディーのみ)
ノスタルジックカメラ25
今日 御紹介するのは「キャノネットQL17 G-Ⅲ」
コンデジより一回り大きくて、ちょうど今流行の
フォーサーズ1眼レフカメラくらいのサイズです。
デザインはこれぞ正統派という、落ち着いた形です。
30年以上昔で、インターネットの影も形も無い時代に
「キャノネット」なんて洒落た名前。。。
キャノンはドメイン登録しているのでしょうか?
QLと言うのは、クイックローディングの略で
簡単にフィルム装填が出来る機構を指しています。
そして、17はレンズの明るさF1.7。
ISO感度は、25から800までです。
シャッター速度はバルブ、1/4~1/500。
レンズは40mm。
巻き上げ軸の真上にシャッターボタンがあって
どうも押しにくいなあ~と思っていたけど
現在のコンデジなんかと比べると
逆に押しやすい位です。
コンパクトなサイズといい、明るいレンズといい
散歩カメラにはもってこいです。
ノスタルジックカメラ24
ポケットフジカ、フラッシュズームです。
近頃、デジカメが飽和状態になったのか
フィルムカメラの人気が、少しずつ復活しているようですね。
本屋のカメラ雑誌コーナーへ行くと
デジカメの入門誌などに混って
フィルムカメラの雑誌が、結構幅を利かしています。
このポケットフジカは、ポケットサイズという
専用のブリッジケースに入ったフィルムを使用します。
レンズはフジノンーZ25mm~42mmです。
35mm換算では、35mm~70mmくらいです。
いわゆる標準ズームです。
ピント合わせは目測式。
露出は、晴れ、明るい曇り、暗い曇りのマーク切り替え、
さらに暗い時は、フラッシュをポップアップすると言うものです。
名前はポケットですが、レンズが飛び出していて
ポケットにすっぽり・・・とは いきません。
おもちゃのようなカメラですが、
今流行の、トイカメに比べると
かなり綺麗に撮れるカメラです。
しかし、トイカメのような味わいが無いと言えるのかも知れません。
20年も前のカメラなのに、デザインが近代的(?)で
首から提げていると、
「なんと言うコンデジですか?」
と聞かれる事があります。
ノスタルジックカメラ23
この、ノスタルジックカメラシリーズも23台目の紹介になりました。
今回は、先ずケースからご覧下さい。
皮製の立派なケースでしょう。
ケースの正面には、「Anny」と書かれています。
さぞ、立派なカメラが納まっていると思いますよね。
では、カメラを見てみましょう。
一見すると、一眼レフのようですが
三角に飛び出した部分は、ダミーで
そこは素通しのファインダーになって居ます。
ちょっと大きめのコンデジ位の大きさです。
なんだか、ちゃちっぽいカメラだと思いませんか?
実はこれ、ボルタ版というサイズの
昭和30年頃から10年間くらい流行した
入門者向けカメラの 一つです。
当時の販売価格が1500円くらい。。。。
ボルタ版というフィルムは、裏紙付き穴無しフィルムで
背面の窓から、裏紙に印刷された数字を見ながら
フィルムを巻き上げる方式です。
このカメラは、昭和35年製造。
メーカーは豊栄産業。レンズはユタカー50mm F8.
最短撮影距離は2m。焦点は固定式。シャッターはロータリー。
撮影サイズは25mmX36mm。
レンズは単玉と言って、1枚だけのレンズです。
最近の使い捨てカメラなども単玉ですが、
非球面レンズで収差を補正しています。
このカメラは、そのような技術が無かったので
フィルム面を湾曲させて、補正を行っています。
カメラより、ケースの方が高価そうです。
しかし、程度良く残っている物が少ないので
マニアにとってはこのシリーズは集めがいのあるものです。
ノスタルジックカメラ22
久しぶりに ノスタルジックカメラを ご紹介しましょう。
ポラロイドのランドカメラ330です。
フイルムパックに電池が内臓されていて
その電力で、露出測定や シャッター駆動を行います。
蛇腹の部分は、当然折りたたみ式です。
ピント合わせは、蛇腹が伸びたり 縮んだり。
レンズボードを押し込むと、蛇腹が畳まれて
薄くなって携帯に便利です。
とは言っても、今のカメラから言うと とってもでかい!
カメラの裏蓋には、タイマーが付いていて
これで現像時間を計ります。
1枚1枚、丁寧に撮影しないと、フイルム代がえらい事になる。
フイルム代を気にせず、失敗はどんどん削除出来る
現代のデジカメとは 大きな違いですね。
我が家では、もっぱら飾り物ですが
独特の描写や、発色が好まれて
ロモやホルガとともに、マニアの多いカメラです。
ノスタルジックカメラ21
ヤシカ エレクトロ35 GSNです。
発売は、昭和48年(1973年)。
当時の価格が32500円です。
レンズは、カラーヤシノンDX 45mm F1.7
その当時流行の、大口径の明るいレンズです。
コンパクトさに価値を見出す今と違って
ステータスシンボルの意味も大きく
大きさも重さも、一眼レフ並です。
しっかり握りこむこのサイズは
ホールド性に優れ、ぶれにくい大きさです。
背中の赤いボタンは、バッテリーチェック用。
電子制御シャッターが搭載され、
上部のランプや、ファインダー内で露出の過不足が判ります。
ホットシュー(ストロボを着けるところ)がダイレクトコネクトになって
専用ストロボが使えるようになりました。
梨地メッキの質感や、コーナーの丸みなどは
現代のデジカメにも引き継いで欲しいものです。