初めて自分の車を持つという時代の話。
周りは、ハコスカ、ケンメリ、セリカGTなどと、
スポーツカーに注目していた時代。。。
私は、四輪駆動車に惹かれていた。
その頃、四駆乗りのバイブルとされていた本が、
この、「走れ!四輪駆動車」
表紙が、ジープやランクルではなく、スバルレオーネ。
軍用車や、建設現場用ではなく、
シビリアンな分野で活躍する、黎明期ですね。
四輪駆動車は、自動車が出来てすぐ、
開発が始められますが、
その存在が、確立されたのはやはりJeepの登場です。
第二次世界大戦の初期に、アメリカ軍は、
国内の自動車メーカーに小型の四輪駆動車の
サンプルを作ってこいと命じます。
3社から提示されたサンプルの中から、
バンタム車の車が採用され、Jeepが誕生します。
そのあたりの経緯も、読み物として面白い。
四輪駆動の仕組みは、エンジンの駆動力を、
ただ四輪に伝えればよいものではないのですよ。
前輪と後輪の、回転数の違いを吸収する、
センターデフというものが備わっています。
カーメカニックになった気分で、
歯車のかみ合わせの味を味わう。
実は、ジープが登場するよりも前に、
日本に、小型の四輪駆動車
「くろがね四起」というのがあったという、
歴史的エピソードも、かなりハマる。
もう、背中にスペアタイヤを背負った四駆も、
少なくなってしまいました。
私は、法律で禁じられるまで、
エンジンで走る車に乗って、ずっと冒険したいなぁ、
と改めて思う、そんな本ですよ^^